新宿区新宿四丁目。そこは東京を代表する副都心にありながらも長らく陽の光が当たらない都会の死角のような場所。
駅至近であるにも関わらず明治通りと甲州街道に挟まれた孤立地帯にあり、人通りもまばらな一本道の路地に今も多くの安宿とドヤ街の風情を残す、吹き溜まりのような場所だ。
甲州街道から「新宿4丁目ビジネス・旅館街」と記された看板が見えることで、ようやく外部からこの一帯の存在に気付く程度であろう。
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新宿区新宿四丁目。そこは東京を代表する副都心にありながらも長らく陽の光が当たらない都会の死角のような場所。
駅至近であるにも関わらず明治通りと甲州街道に挟まれた孤立地帯にあり、人通りもまばらな一本道の路地に今も多くの安宿とドヤ街の風情を残す、吹き溜まりのような場所だ。
甲州街道から「新宿4丁目ビジネス・旅館街」と記された看板が見えることで、ようやく外部からこの一帯の存在に気付く程度であろう。
言わずと知れた日本最大のターミナル「新宿駅」。常に人がごった返しているような場所だが、そんな街だからこそ見捨てられたような風景が残る場所もある。
新宿駅新南口、高島屋タイムズスクエアの巨大なビルがそびえ立つ一帯。新宿駅前でもごく最近になってから手入れがされるようになったエリアで、線路を挟んだ向かいの新宿サザンテラスにも真新しいオフィスビルが建ち並ぶ。蛇足だが、この二つの所在地は渋谷区代々木と千駄ヶ谷に跨っているのだ。
日本最大の歓楽街・新宿歌舞伎町、風俗店やホストクラブが密集する歌舞伎町でも最も怪しい中心地帯...目印はヤクザとホストしか周りに居ない「風林会館ビル」のすぐ南西、あまりにも薄汚い路地裏の奥に、中国上海の国家特級厨師を持ったシェフが居るという超穴場的上海料理店「上海小吃」がある。
戦後の焼け野原の時代から、血で血を洗うマフィア抗争は日本・韓国・台湾・中国と国境を跨いでこの歌舞伎町の中心地で延々と繰り広げられてきた(→詳細)
そんな物騒な街の路地裏にまたしても足を踏み入れる事になろうとは何の因果か。こんな場所に絶対にお薦めの中華料理があるんです!とルンルン気分で私を招待したのは友人のY子だった。
一歩中に入ると、そこは歌舞伎町の九龍城砦。
JR代々木駅前にそびえる廃墟ビル「代々木会館」を引き続きリサーチする。
このビルは2001年当時に建て替え計画があったものの、諸事情で工事も行われず、2009年末現在でもビルがそのまま残されている。
廃墟同然の姿を晒す代々木会館ビルだが、一応その内部には入る事ができるのだ。
「2階飲食店街」と書かれた看板の下がアプローチになっている。
凄まじく年代を感じさせる、店名が書かれた看板がそそられる。
毎日電車に乗って大量の人間が行き来する山手線の代々木駅前に誰にも見向きされずに廃墟同然で佇む怪しげな雑居ビルがあるという事を聞きつけて我々はやってきた。代々木駅は新宿駅の隣であるが、タカシマヤタイムズスクエアやサザンテラスからは目と鼻の先にあり、実質的には新宿の繁華街に繋がっている。
そんな場所に「代々木会館」というプチ九龍城砦がある。建造時期はおそらく昭和20年代後半~30年代前半(1950-60)であると予測されるがはっきりしていない。1974~75年にテレビドラマ「傷だらけの天使」のロケにこのビルの屋上が使われていた事以外はあまり情報が出てくる事もない。
駅徒歩ゼロ分の地の利があるにも関わらずいつまでも取り壊されずに残っているこのビルの存在は、まさに都会の死角である。
既に開発され尽くした感のある新宿駅西口の一角に今も戦後の闇市の名残りが残る「思い出横丁」という飲食店街がある。
新宿駅西口の北側「新宿大ガード」の西に30×100メートルほどの狭い空間にびっしりと胡散臭い居酒屋が並ぶ。昭和の臭いが残っていてどこか懐かしい...ということで「思い出横丁」なんてもっともらしいネーミングがついた看板が掲げられているが、昔から知る人は皆「しょんべん横丁」と呼んでいるカオスゾーンなのだ。
引き続き渋谷区の北の果て「幡ヶ谷」周辺を散歩しよう。
幡ヶ谷駅からさらに北の路地に入っていくと、渋谷区本町。もとは幡ヶ谷本町といったそうだが「幡ヶ谷」が取れてどこの本町なのか分からない間抜けな事情がある。ちなみに東日本独特の「ほんちょう」読みではなくこちらの住所は「ほんまち」と読む。
ここまで来ると中野区弥生町のウンコ煮込みおじさんゾーンにも隣接しており街のほったらかしっぷりはさらに勢いを増す。渋谷区だからといって高級感が全くないのがこの界隈の特徴なのである。
渋谷区本町を訪れるやいなや、目の前に何やらサイケデリックなデザインが目を引く民家のガレージを発見する。
「渋谷区」と聞くとまず我々は真っ先に流行の先端地でありトレンドの街という所謂渋谷駅や原宿駅周辺のあのへんの風景を思い浮かべるものだが、渋谷区という行政区画全体で考えるとそんなイメージとはかけ離れた、見捨てられたような住宅街が存在している。
渋谷区の北部にある幡ヶ谷・本町エリアだ。
位置的には渋谷駅よりもむしろ新宿駅に近く、ここが何故渋谷なのか不思議に思うほどである。
幡ヶ谷と言えば大阪府知事で元タレント弁護士の橋下徹氏が幼少時代を過ごした場所でもあるが、一般的には国道20号甲州街道が街をぶった切っている地味な住宅街というイメージが強い。甲州街道は新宿から八王子・山梨方面に伸びる主要道であり、上には首都高4号新宿線、下には京王線が走っている。
ポップカルチャーよりサブカルチャー、メジャーよりマイナーが好きな東京DEEP案内はマイノリティの街が大好きだ。
以前本屋で『東京大学「ノイズ文化論」講義』という本を立ち読みした時に激しく同意した文言がある。オタクは常に被差別民であるという岡田斗司夫氏の話だ。ここではオタクという言葉が使われているが、これを広義に捕らえるとマイノリティ全般の事象に当てはまる。
私も長年こういうサイトを運営していると、被差別ならではの文化というものに強い興味を持ってはいるが、私と同様に興味はあれど公には口に出来ませんという人からのメッセージを受け取ることがある。
オタク的趣味に留まらず、人種・カースト、政治・宗教思想、性癖...様々な事象がある中で、東京という都会だからこそ成り立つマイノリティコミュニティの存在も多い。
それなら代表的なマイノリティコミュニティであるゲイタウン新宿二丁目だって突っ込んでおかなければと思うわけだ。
前回のレポートに引き続き、東京DEEP案内取材班は再びゲイタウン「新宿二丁目」への潜入を決行した。
新宿三丁目の駅を降りて東を向くと、いやがおうでも目に付く「角海老」のビル。ソープランドビルの目の前に交番があるというシュールな光景を見て、いつも笑ってしまうのだ。
伊勢丹新宿本店のある新宿三丁目交差点の東側には、ごちゃごちゃした低層ビルや居酒屋が密集する独特の空間が広がっている。
そこは週末の夜ともなると酔っ払ったサラリーマンで溢れかえる、酒臭い通り道。新宿エリアだけでも、新宿西口、東南口、歌舞伎町...と、居酒屋には事欠かない街だが、改めて新宿の巨大さを思い知るのだ。