料亭街の痕跡を僅かに留める西新宿四丁目「十二社」の街並み。しかしかつての花街の面影を残す旅館は一軒を除いて皆姿を消してしまっている。
既に営業休止になってしまった「ホテルニュー寿」の先は一見すると行き止まりで通り抜け出来無いかと思うようで、裏に続く道がこっそり隠れていたりする。通れそうだと思って実際に通ってみると、迂闊にも蜘蛛の巣に引っかかってしまった。
ワイルド過ぎる裏道、本当にここの住所が西新宿だなんて疑わしくなってくる。
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料亭街の痕跡を僅かに留める西新宿四丁目「十二社」の街並み。しかしかつての花街の面影を残す旅館は一軒を除いて皆姿を消してしまっている。
既に営業休止になってしまった「ホテルニュー寿」の先は一見すると行き止まりで通り抜け出来無いかと思うようで、裏に続く道がこっそり隠れていたりする。通れそうだと思って実際に通ってみると、迂闊にも蜘蛛の巣に引っかかってしまった。
ワイルド過ぎる裏道、本当にここの住所が西新宿だなんて疑わしくなってくる。
現在の住所で言うところの、西新宿四丁目。
そこに存在した「十二社」と呼ばれていたかつての景勝地。昔は池を取り囲むように料亭が軒を連ねていたと言われる場所で、最盛期には料亭・茶屋が約100軒、芸妓300名を擁していたという大歓楽街だ。今ではその池も埋め立てられ、その歴史自体が忘れ去られようとしている。
しかし、わずかながらに花街の名残りを留める一角が現在も残っている。
新宿中央公園から十二社通りを挟んだ向かいに、人目を忍ぶように隠れる細い階段の路地裏がある。周囲はオフィス街に変わってしまったにも関わらず、この場所だけが開発の手から延々と逃れてきたかのような古い街並みを見せる。
新宿中央公園を挟んで東京都庁を目の前にひかえる西新宿四丁目界隈。この付近は昔「角筈村十二社」と呼ばれ、江戸時代は農村であった傍ら景勝地として知られ、明治時代になると花街としても栄えたと言われる土地だ。
いま西新宿と呼ばれている街で働いているサラリーマンに「角筈」だの「十二社」だの言っても何処の事を言っているのかさっぱり分からない話だ。