上野
言わずと知れた東京の北の玄関口。東北・上越新幹線はじめ、北国から上京する田舎民の思い出の地であり、駅を降りたら正面に見える上野公園の西郷像下「レストラン聚楽台」で食べる西郷丼の味はさつま揚げに明太子やらさつまいも天ぷらなど色々無造作に乗せすぎて意味不明味だが、聚楽台は当分改装中なので食べられません。残念。上野駅前はのっけからカオスな下町系繁華街。生鮮食品からカバンまで、ありとあらゆる安物が手に入る「アメ横」に、年代物の純喫茶、東京人とホームレスの楽園「上野公園」、不忍池と成人映画オールナイト「オークラ劇場」では猫もホームレスも夜な夜なお盛ん、東上野にはパチンコ村とキムチ横丁、そして「男ビデオ」とハッテン場、蛇料理の救命堂。今もなお日本随一の活気を見せる闇市発祥の巨大繁華街だ。
御徒町
巨大ターミナル上野駅の混雑を避けて、アメ横や「吉池」や「多慶屋」などで安物買いを楽しみたい人は御徒町駅を利用すべし。もっとも御徒町界隈も人でごったがえしていて、年末商戦の時にはまともに歩けない程だ。山手線の御徒町、地下鉄銀座線の上野広小路、日比谷線の仲御徒町、都営大江戸線の上野御徒町、全部駅の名前が違うのだが場所は近接している。ぜひ覚えておこう。
鶯谷・入谷
山手線マイナー駅選手権では上位ランキングに食い込む、上野に隣接する駅。山手線を境に武蔵野台地がせり出す西側は徳川将軍が眠る寛永寺の広大な墓地と上野公園。東側一帯は、東京随一のラブホテル密集地。昼夜問わず、韓国人だか中国人の売春婦が道行く男に「オニイサン、イチマンエンデイイヨ」などと声を掛ける。吉原ソープランド街への送迎バス乗り場もあるそうで、鶯谷駅の利用者というだけで不審な目で見られる悲しき運命。地下鉄日比谷線の入谷駅も近く、こちらは「恐れ入谷の鬼子母神」でおなじみ入谷鬼子母神の朝顔市が有名。
湯島
不忍池の南側、上野に最も近い文京区の街。学問の神様菅原道真を祀る湯島天神もあり、上野から東大キャンパスに通う東大生の通学ルートでもある。出来の悪い大人の歓楽街とは相対して不忍池を挟んだ西側一帯は文教地区という見事なコントラスト。
根津
上野に近接する下町ゾーン。近年俗に言われている「谷根千」の「根」にあたる部分。東大キャンパスから言問通り沿いに走ると不忍通りに交差する辺りの窪地が千駄木、西日暮里まで続く。おしなべて下町風景が続くが、地価が高いため貧民はあまり住んでいない。東側の台地に広がる谷中の寺町は壮観。
稲荷町
上野の東側に位置する地下鉄銀座線の駅。上野駅方面から浅草通りに沿って浅草あたりまで仏壇街が続き、仏壇通りの別名もあるほど。稲荷町交差点あたりは仏壇屋だらけで、同時に寺町でもある。唯一現存する同潤会アパート「上野下アパート」は稲荷町駅が最寄りである。
新御徒町
御徒町駅の東500メートルに都営大江戸線とつくばエクスプレスの駅が新設された。駅を降りると現れるのが日本で2番目に古い商店街と自称する「佐竹商店街」である。地味でしなびた上野の外れの商店街。空き店舗には韓国系の店が次々入っており新興コリアタウン化が起こっている。さらに南に行けば下町感抜群の「おかず横丁」もある。