芸能の街・浅草六区を通り過ぎて吉原へ続く途中にある「ひさご通り商店街」の界隈も見逃せないDEEPなエリアである。
浅草寺・雷門からは最も離れた場所にあるので、ここまで来るとさすがに観光客向けの店は少なくなる。そのせいかフツーの佇まいを残す商店街である。
立派なアーケード付き商店街だがそれほど賑わっているわけでもない。このまままっすぐ突っ切れば浅草千束通り商店街に入り、その先はもう「吉原」だ。
ひさご通り商店街の中には台東区が運営する「江戸下町伝統工芸館」がある。浅草界隈を発祥とする伝統工芸品が展示されており、毎週土日になれば下町工芸職人が集まり館内では様々な伝統工芸品の製作実演が繰り広げられるとのこと。こんな場所にも意外な施設があるものだ。入場料も無料なので貧民大歓喜である。
三社祭の時期になるとひさご通り商店街でも神輿や山車が披露されるとともに、法被姿のヤクザのお兄さんもいっぱい見かけることができるのだ。
ふと、商店街の途中の路地に目をやると、細い路地裏に焼肉屋が密集しまくっている怪しげなDEEPゾーンを発見。まるで東上野キムチ横丁のような佇まいに息を呑む。焼肉「明仁」!店の名前が天皇陛下と全く同じなんですが畏れ多くて火傷しそうですね。
綺麗に整備されたひさご通り商店街とは対照的に雑然とした路地裏の焼肉店街。各店舗の看板がひしめいて、さながら香港の九龍城砦のような趣を漂わせる。先ほどのホッピー通りの界隈もだが、浅草に根を下ろす在日コリアンはとても多い。
焼肉密集地帯とくれば次は風俗店…というノリだが、そっち方面は吉原で済ませてくれということで、この辺でよく見かけるのは安くて微妙な雰囲気のカプセルホテルもしくは安宿の数々。ホテルニュー栃木屋の看板がとても気になるぞ。
浅草にあって2000円で泊まれるカプセルホテルがあるなんてとても庶民向けでよろしおまんがな。おまけにサウナ付き!しかしホテルの入口自体がかなり怪しい。
そう、浅草はサウナが多い。浅草ロック座の裏あたりも大番会館というサウナがある。
安宿とサウナが多いのにはもちろん訳がある。ここ浅草と言えば三社祭。三社祭は男の祭り。
六尺ふんどしにケツを…いやいや、身を固めた屈強な男達が汗を散らしながら神輿を担ぐ。やっぱり…ウホッ…
というわけで、花やしきの裏にゲイのハッテン場として不動の地位を占める「24会館」の浅草店がチン座しております。
隣接する「スナック24」も、ゲイの社交場として浅草の夜を彩る存在だ。新宿二丁目や上野はメジャーだが、浅草だって随分と発展している。
オッサンの街、浅草だけあって、ゲイの年齢層は中年以上が多いらしく、あとは女装ゲイがやたら居るそうですが。六区の「捕鯨船」ではないが、ゲイを食って、ゲイを磨け!ってか。