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懸垂式モノレールが走る微妙な大都会!政令指定都市「千葉市」を歩く 

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千葉にやってきたら是非一度は乗っておきたい公共交通機関、それが全国数ヶ所にしか存在しないという「懸垂式モノレール」で知られる千葉都市モノレールだ。

千葉都市モノレールは千葉県、千葉市が中心となって出資する第三セクター鉄道会社だ。

1988年に2号線のスポーツセンター駅と千城台駅までの区間が開業したのを皮切りに、91年に千葉駅まで延伸、さらに95年に1号線が千葉駅から千葉みなと駅まで開通、99年に1号線が千葉駅から県庁前駅まで延伸。「世界最長の懸垂式モノレール」だとしてギネス登録を済ませている。

バブル期に建設されたモノレール千葉駅はやたら豪華な作りをしている。JRの駅改札を降りた正面が入口だ。

千葉都市モノレールは昭和50年代に会社が成立してから現在に至るまで2500億円以上もの公費が投入されているという。莫大な初期投資を行った事もあり開業当初から赤字続きになっている。

モノレール千葉駅は千葉都市モノレール全線でも最大の乗降客数があると言われているがホームはガラガラ。1号線と2号線の双方のホームがあるため、4車線分の広いスペースが取られており、駅構内はひたすらだだっ広い。

上から吊り下げるタイプの懸垂式モノレールになっているためホームにはレールがなくコンクリートの床が広がるだけになっている。

ちなみに全国でも懸垂式モノレールは千葉都市モノレールの他に神奈川県の湘南モノレール、東京の上野動物園にあるモノレール、それに広島市のニュータウンに置かれたスカイレールのわずか4ヶ所しか存在しない。

2号線側の千城台行きの電車がやってきた。郊外の住宅街へ伸びる路線で、朝夕は通勤客の利用があるものの、車両は2両編成が基本である。

2号線は途中で総武本線都賀駅を経由しているものの、都賀駅と千葉駅の間は大きく遠回りをしていて所要時間も運賃も無駄に掛かるので、千城台方面からの通勤客の多くが都賀駅から都心に通っているという。

目をひん剥く程割高な千葉都市モノレールの運賃表。初乗り190円だが、少し離れると210円、270円、320円、最大490円と、運賃がうなぎ登りに高くなる。郊外都市の千葉市ともなると自家用車所有率も高く、わざわざモノレールに乗る物好きな人間も多くはない。

試しに千葉駅から千葉みなと駅までの区間に乗ってみた。この区間もあまり乗降客は居ない。懸垂式モノレールは上から吊り下げる形になっているのでカーブの度に横揺れが激しい。やはり独特な乗り物だな。

千葉みなと駅から県庁前駅までを往復する1号線は空気を運んでいるような超赤字路線として市民の非難を浴びている。栄町駅から乗った時に時刻表を確認したのだが、15分に1本しかない。さらに運賃も高いので「千葉駅まで歩いた方がマシ」という結論が出るのは当然なのだ。

栄町駅、葭川公園駅からは片道10分も歩けば千葉駅に着くのだ。

千葉都市モノレール最弱のゴーストステーションとして名高い「栄町駅」のホーム。コリアタウンと風俗街しかないようないかがわしい街で、しかも夜の時間帯ともなると人っ子一人居ないという凄まじい状況。

駅のホームから「角海老」のネオンサインが見える栄町駅。夜中に女一人で利用するのは、いささか躊躇われる。

そんな栄町駅の平均乗降客数は一日わずか236人。まるで地方の秘境駅レベル。よくこんな駅が続けられるものだと感心するばかりだ。駅を作った奴らはアホとしか言いようがない。

再度、千葉みなと行きの電車がやってきた。やはり2両編成の車両だった。車掌もさぞかし暇なことであろう。

もちろん車内は貸切状態同然のガラガラっぷり。この先には県庁街しかないのだから、せいぜい朝夕に役人の通勤に使われる程度で殆ど意味を成していない路線だ。

最近増えている電車のラッピング広告。千葉都市モノレールには「みんなで築こう 人権の世紀」と大きく書かれた法務省の人権啓発広告を付けた電車が走っていた。もう脱力するしかないよね。


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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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