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埼玉県民の日フリー乗車券で埼玉のチベット「秩父」に行ってきた 

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秩父鉄道秩父駅にも程近い本町交差点。秩父の中心市街地は「下町」と書いて「もとまち」と呼んでいたここ本町と、中町、上町の三町から成り立っている。

元は秩父神社を中心に開けた街だったので「大宮郷」と呼ばれていたが、言うまでもなく埼玉のニューヨーク、経済都市大宮(現さいたま市大宮区)との混同を避ける為に使われなくなった。

本町交差点の角には三階建ての廃ビル同然の建物が放置プレイになっている。秩父神社の間にあって交通量もそれなりに多いが何ともお寒い限り。元はショッピングセンターか何かだったと思われるが…

その廃ビルの脇から路地裏に忍び込む。玄関口のテント屋根もボロボロに朽ち果てていた。中心市街地の廃墟化は想像以上である。

呼吸をやめ完全に息の根が止まったエアコンの室外機と排気ダクト。

その他廃材やポリタンクなどが色々と放置されたままになっていて見るからに危うい。

そんな廃ビルの横を通り過ぎて先に進むと、古い木造家屋がずらりと並ぶ風景が続く。通りがかる人の姿もなく昼間でも雰囲気が暗い。

付近は普通に住宅街的な路地だが、民家の中には長年の使用でボロボロになった木造家屋に何度も改修が加えられたものも多い。

古い木造家屋に混じって一際風格の違う2軒続きの長屋が現れるが、ここが国の登録有形文化財に指定された「秩父銘仙出張所」。ただの古い長屋ではなく、かつての秩父の基幹産業だった絹織物「秩父銘仙」の取引のために置かれた出張所だ。周辺の村から製造された絹織物がここに運ばれ取引されていた。

現存する秩父銘仙出張所の建物は3棟並んでいるが、そのうち出張所二と出張所三の2棟は2階部分が渡り廊下で結ばれていて、その下が通路になっている。

その通路部分は「風の小路」といった名前が付けられて自由に通り抜け出来るようになっている。親切にもベンチまで置かれていて休憩も出来る。

渡り廊下を潜る通路を眺めるとどこかしら京都の町家造りを思い起こさせる。なかなか趣深い風景。

通路の下を潜って反対側の路地まで出ることにする。

よく見ると2本の路地に面してそれぞれ2軒ずつ建物が連なっていた。意外に大きな建物だと分かる。

そのまま潜り抜けたら表側の路地に出てきた。こちらの方が見た目が綺麗である。秩父の織物産業の歴史を伝える観光資源の一つとして大事に管理されている。

ここにも「登録有形文化財」のプレート。

3つある秩父銘仙出張所の建物は1階部分が店舗に使われている。手打ち蕎麦屋に古民家改造系オシャレカフェなどが入居していたりして、無難なデートコースにもなるはずだろう。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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