どうぞ、お好きなSNSで拡散して下さい

目黒区・ダイエー碑文谷店とトーヨーボールの謎

学芸大学駅東口からとことこ商店街などを抜けつつ南に10分くらい歩くと、碑文谷あたりの目黒通りに出る。ここまで来ると駅前のゴチャゴチャした街並みとは別世界、高級車に乗り回す成り上がりセレブが出没する目黒のオハイソゾーンである。
32-223.jpg
目黒通りの碑文谷交差点付近は高級車及び外車ディーラーばかりが立ち並ぶいかにもセレブタウンですよと言わんばかりの鼻につく風景がある。レクサスだのプジョーだのボルボだの、そして極めつけにメルセデス・ベンツ(笑)貧乏人にはお腹いっぱいの世界である。


32-225.jpg
目黒区の中でも碑文谷辺りは芸能人御用達ゾーンとして名高く、東京にやってくるテレビ脳のおのぼりさん達が意味もなく憧れるエリア。夥しい外車ディーラーの数々が住民の平均所得の高さを示しているかのようだ。
32-226.jpg
目黒通りを走っている車も高級車ばかり。1階にメルセデス・ベンツのディーラーが入るマンションの2階は、高級家具店。よくもまあ駅から離れたこんな場所にこれだけの店が並んでるなあと貧乏人は思う訳だが、そもそもガチなセレブは公共交通機関なんて使わないのだ。
32-224.jpg
碑文谷辺りで車を転がしていると芸能人に貰い事故をされてしまったり、あるいは芸能人同士が事故ったりと、おそらく日本で最も芸能人生息率が高いエリアである事は違いない。こないだ引退したばかりの◯助さんみたいな人にぶつけられたら難儀な事になりそうですね。
32-227.jpg
そんな芸能人御用達ゾーンにあるダイエーは、そこらの貧乏臭い下町なんかにあるダイエーとは少し違う。高級車ディーラーの建物すら凌駕するそのデカさたるや異常、威圧的な風貌で目黒通りに立ちはだかる巨大ショッピングセンター。そしてもちろん「日本で最も芸能人をよく見かけるスーパー」らしい。
32-228.jpg
しかしなぜ碑文谷のダイエーだけがこんなに巨大でイカツイ建物なのか、それには理由がある。実は碑文谷のダイエーは最初からスーパーマーケットとして作られた訳ではない。
あの昭和の買収王・横井英樹率いるトーヨーボールが、この地に日本最大級のボウリング場を建設しようとした途中で、ダイエーに売り飛ばされたものなのだ。
横井英樹はボウリングブームに乗じてここに日本最大級のボウリング場を作ろうとしたが、建設途中でブームは下火に。そこに昭和の流通王・中内功率いる関西資本のダイエーが関東における旗艦店を探し求めていた矢先、横井はこの建物をダイエーに貸し出す事にしたらしい。
32-229.jpg
そんな裏事情を知った上で建物や店内の様子を見ると、確かにスーパーというよりはレジャービル的な雰囲気が随所に見られる。
碑文谷のダイエーは関東ナンバーワンの売り上げを誇る店で、普通のダイエーに比べても高級食材の品揃えが充実している。芸能人が普通に買い物していて日常に溶け込んでいるので、住民は皆知っていてもサインをねだる事もしないらしい。
その後日本最大級のトーヨーボールは碑文谷ではなく大田区池上に作られた訳だが、関東連合の人違いリンチ殺人事件などで有名になった挙句2008年に閉鎖、最近になって解体されてしまった。
32-230.jpg
ダイエーの建物裏に回る。さすがにセレブを相手にしている高級志向なダイエーだけの事はあって、都内とは思えない程の広大な駐車場を付近に備えている。買い物客の姿も、下町にいるそれとは明らかに人種が違う。
32-231.jpg
その向かいの気になる土地。工事用のフェンスで囲われているが、建設工事中という訳でもなく、内部はただ鬱蒼とした森に覆われていて、外からでは何も分からない。何かの会社の管理地になっているらしいが…
32-232.jpg
さらに付近をよく見ると同じ名前の会社が書かれた駐車場を示す看板が建っていた。ネット上でこの付近の土地を調べると旧碑文谷村の名士と関係があるだの出てくるが、詳しくは分からない。
32-233.jpg
ちょっと怪しさを感じさせるダイエーの駐車場を抜けるとその先はご立派な建物のカトリック碑文谷教会(通称・サレジオ教会)
32-234.jpg
さすが芸能人御用達ゾーンだけあって、ここも芸能人の挙式が多い事で有名である。何から何までセレブ仕様でございます。これが目黒区クオリティざますね。
参考ページ
碑文谷ダイエーの知られざる過去

錬金術師―昭和闇の支配者〈4巻〉 (だいわ文庫)
大下 英治
大和書房
売り上げランキング: 199867
流通王・中内功とは何者だったのか
大塚 英樹
講談社
売り上げランキング: 112429
The following two tabs change content below.
東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
トップへ戻る
Copy Protected by Chetan's WP-Copyprotect.