東京DEEP的秋葉原ヲチ (2) アキバの日常<後編>

日本最大の電気街「秋葉原」の栄枯盛衰を垣間見ようと再び秋葉原駅前を訪れた。
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秋葉原UDXが正面にそびえる秋葉原駅電気街口は、平日に限って見ると普通のオフィス街の風景とそんなに変わらなかったりする。ここだけではなく浅草橋寄りのエリアは総じてオフィス街だったりするので案外サラリーマンが多い。


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今は改装中でその姿を留めていない高架下ビル「アキハバラデパート」。2006年末に閉店するまで55年間、日本最古の駅ビル商業施設として存在していた。
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総武線ガード下とその南側にある秋葉原ラジオ会館は、昔ながらの純な電気街の風情を残している。この界隈に限っては所謂オタクよりも中年オヤジ率が異常に上がるのが特徴。
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大型家電量販店の廃墟も目立つ秋葉原だが、こうした中小規模の「街の電気屋さん」が残り続けているというのはやはり店と客との信頼関係があってのことだろうか。客にとって家電はそこそこ高い買い物だから、やはり店としても売ればそれでいいというものではない。
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電気街の夜は明るくネオンサインと電灯が眩しい程であるが、意外に夜は早く、夜9時を過ぎるとほとんどの店がシャッターを下ろす。
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中央通りを挟んだ総武線ガード下沿いにも家電量販店が立ち並んでいる。駅からの人の流れの多くがこの道沿いに吸い込まれていく。ヲタ街としてコアなエリアはこの辺から始まるのだ。
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秋葉原駅から中央通りを挟んで西側の一帯、これでもかとパソコンショップが立ち並ぶ。アキバに来てパソコンや周辺機器、メモリを買い揃えるならこのエリアであると決まっている。この場所に限っては毎日やけにテンションが高い。
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パソコン自作派でもそうでなくとも、まずはアキバに来てパソコンショップを回りながら目当てのPC部品を確かめるのもよし。もっとも、アキバまで出ずに価格.comあたりで適正価格を調べた上で通販で買ったりする客が増えているので店側も各自値下げ競争に必死だ。
結果、最も競争の激しい秋葉原のパソコンショップが「最低価格」の検索結果に出てくる事が多くなる。
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パソコンショップ巡りで小腹が減ったら「牛丼専門サンボ」でがっつり牛丼を食らうのがアキバでの過ごし方。客層を見ても男しか居ないのとやたら大盛りなのが特徴。2ちゃんで流行った「吉野家コピペ」はこの店の方が似合う。不定休、品切れ次第閉店。
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牛丼はさすがに胃が重いし店に入るのも躊躇するという場合はチチブデンキ横のおでん缶自販機へ向かう。なんとなくジャンキーな香りの漂う店の前で啜るおでんの汁の味。亜種のラーメン缶など種類も豊富。
しかしマスコミが「おでん缶ブーム」を煽り過ぎて食傷気味になってしまったせいで飽きられてしまったのか、チチブデンキ自体は移転して別の店に変わってしまっている。ちなみにチチブデンキはおでん缶の店ではなく普通の電気屋だったのに。
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おでん缶自販機の上にはビルゲイツをおでん化したキャラが描かれておりこれまたジャンキー。ちなみにおでん缶のメーカーである「天狗缶詰」はアキバではなく名古屋の企業。
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家電量販店淘汰の時代にあって存在感を増している「ヨドバシカメラ」の存在。アキバのヨドバシは電気街とは反対側の駅東口に店舗を構えているが、こちらでも客の流れを一変させて電気街の量販店を次々廃墟に変えた一因となった。
うちの地元の大阪・日本橋の場合は梅田のヨドバシの存在で街全体が血流不全を起こしてどえらい事になってますが、量販店の生き残り戦争激化も時代の流れなのねと。コミュニケーション嫌いの現代人が面倒な値下げ交渉よりもゴールドポイントカードを支持した結果である。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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