墨田区DEEP探検 (1) 東武亀戸線小村井駅

東京で最もDEEPなのはどの街か?ということを語りだすとどうしても東京の東側に偏ってしまうのだが、東京DEEP案内のレポートでもなぜか墨田区だけは抜けていた事を不思議に思われた方も居るかも知れない。
意図的にじゃなくて、ずっと溜めてたんです(笑)
浅草から隅田川を渡った向かいが墨田区、両国国技館や江戸東京博物館があるのが墨田区、新東京タワーこと「東京スカイツリー」が建設真っ最中なのが墨田区。
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しかし私が最初に訪れたのは東武鉄道に乗って出かける墨田区である。
亀戸駅から曳舟駅を結ぶ盲腸路線「東武亀戸線」に乗って3つ目、小村井駅で下車。だがわざわざ電車に乗らなくても亀戸駅から歩いて20分程度で来れる。


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この区間を走る東武鉄道はたったの2両編成だ。なんだか大阪人としては南海汐見橋線を連想せずには居られないがこちらの方が運行頻度も高くまともな鉄道路線である。
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この界隈の住所は墨田区文花および立花であり、小村井や東あずまといった駅名は旧吾嬬村の地名に因んでいる。
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小村井駅前を通る明治通りに沿ってしなびた下町が広がる。
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しかし一歩路地裏に入ると街のほったらかし具合が尋常ではないのが墨田区クオリティ。
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とにかくボロアパート率が凄い。このへんで物件を探せば家賃2万円台なら余裕でありそうな気がする…
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最寄りには東武亀戸線というローカル線しか走っていないので沿線の開発が進まない結果なのだろうが、オシャレに洗練された(笑)東京の西側しか知らないスイーツどもがこの風景を見るとカルチャーショックを受ける事請け合いであろう。
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しかもいくら歩き回ってもコンビニを殆ど見かけない。あるのはこうした古い商店と自動販売機のみ。
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そのまま北へ向かうと明治通りは三叉路から左に折れ、その先に厚生病院といういかにもな名前の病院がある。十字架が描かれているのでキリスト教系の病院だろうか。
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明治通りに並ぶ店はどれも二世代以上前の趣を保ったままだ。正確には保ったままというよりは開発されずに取り残されたままと言うべきか。雰囲気的に大阪の下町で言うところの西成区(釜ヶ崎除く)とそっくりである。但しホームレスの姿はほとんど見かけない。
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表通りを見る限りは所謂チェーン店というものは皆無で、よそ者を受け付けなさそうな地元民向けの店しかない。
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東武亀戸線が走る墨田区北部エリアは浅草や上野といったベタな観光向けの下町ではないガチの下町である。これから見る風景で是非実感してもらいたい。

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