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東京DEEP的「江ノ島」の歩き方 (5) 世界の貝博物館

江ノ島上陸時からいかにもな観光スポット続きでいささかテンションが上がらない訳だが、展望灯台から見える崖っぷちの土産物屋群を抜けて奥津宮、さらにその先へ向かう事にする。
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展望灯台とサムエル・コッキング苑の入口に戻り、今度はその隣から伸びる奥津宮への参道を進む。ここから階段は下りになっていて、島を分断するように南北に走る海食崖「山二つ」を越えていく事になる。


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その道中には「江の島大師(最福寺)」という珍寺臭がどことなく漂う寺の入口がある。見た目が目新しいがそれもそのはず、明治時代の廃仏毀釈政策で破壊され、1993年に再興されたものだとか。
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両側には真っ赤な肉体を見せる不動明王像が参拝者に睨みを利かせている。
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新しい寺だけに境内もどこか都会的でコンクリートビルの変わった作りをしている。
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お堂の中には国内最大級、高さ6メートルの赤不動像が本尊として鎮座しているが、特にツッコミどころもない。仏教寺院らしからぬステンドグラスが印象的である。
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それよりも気になってしょうがないのが江の島大師の傍らに掲げられた「世界の貝博物館」の看板。手書きで一生懸命書かれている所がかえって怪しげである。どこか東南アジアの場末の土産物屋を彷彿とさせる。
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店の表側に回ってみるとなかなか香ばしいガラス越しの光景。こう見えても明治時代からの創業で、世界中の貝を収集しているご主人は現在三代目。
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怪しい雰囲気を察知したのもまぐれではなかったようだ。博物館とか言いながらしっかり「貝広物産店」だし、「珍”ら”しい世界の貝」と送り仮名を間違えている所も笑える。そんなに貝を見て欲しいのか。どれどれ。
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店の横手から入ると来場者を手招きするように置かれる「貝に親しむ」の看板が非常に怪しい。そういえば最近貝に親しんでないよね。夫婦円満の為にもたまには構ってあげましょうね。
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店内に入るとなんだか凄い。
「貝に親しむ2000種」とまで書かれている。いくらなんでも親しみ過ぎである。和モノから洋モノまでありとあらゆる貝が目白押し。どの貝をお持ち帰りしても自由である(勿論代金支払いの上で)。
ちなみに江ノ島は江戸時代から貝細工が盛んな土地だったそうだ。そんな「貝広」に東南アジアの場末感を感じたのもまぐれではなかった。海外の土産物屋に行くと誰が買うねんと思うような貝細工が確かにあったりするよね。
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しかも注意書きには「さわらない ドウントタッチとなぜかカタカナで英語が書かれているし意味不明だ。こんなの外人に通じねーよ。
どこまでも我が道を行く孤高の貝細工店、それが貝広物産店なのだ。
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気がつけば周りの土産物屋も相当な場末感を漂わせて観光客の前に微妙に商売をやる気があるのかないのか分からない姿を晒している。ちょうどこの辺の土産物屋街が江ノ島の表と裏の顔の分水嶺にあるようだ。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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