立川駅南口を降りて、ギャンブラーだらけの歓楽街や韓国料理屋だらけの路地を抜けると、立川市役所などがある立川通りに出る。
本来なら市役所もあるしここが立川の中心となるはず場所だが、駅前の賑やかさとは無縁の空間である。市役所の建物は古びているが実は最近になって元立川基地跡の泉町に移転したらしい。立川市役所の看板が取り外された跡がある。
しかし市役所を挟んで焼肉安楽亭とハナ信用組合という組み合わせがなかなか香ばしくてたまらない。
我々東京DEEP案内取材班は立川にあったという2つの遊郭跡、錦町楽天地と羽衣新天地の現状を知るべく、立川駅の東側をどんどん突き進んで行く事にした。
いまは遊郭の痕跡すら残っていない状態らしいが、その名残りを匂わせるホテルもあることはあるし、それなりに雰囲気が怪しい。
ホテルの前の電柱にはこれ見よがしなビラがベタベタ貼られていて異様な光景である。あくまで目的は2つの遊郭跡を訪ねる事であったが、道すがら気になる一画を見つけた。ちょっと寄り道することにしよう。
錦町から国立方面に抜ける都道に沿って歩くと、潰れたスーパーと思われる建物の上にはプロ市民臭全開な泡沫左翼政党の事務所が置かれているのが見える。市民の党だなんて聞いた事がないが、ともかくこの事務所を皮切りにどんどん左翼臭が漂う光景が続く。
道沿いに進むと、立川相互病院という大きめの病院がある訳だが、この病院の前を歩くとなかなか面白い。
病院の前の至る所に巨大な「憲法9条を守りましょう」看板が掲げられている。こりゃまたド派手にやっちゃってますねえ。
その傍らには「憲法9条会議」のマスコットキャラ。民医連と書かれているのでなるほどと思った訳だがそっち系の病院だったわけですね。
さらにピースボートのポスターまであったりして、プロ市民的な要素がてんこもり。ここまでやられるとむしろ清々しい。
こうしたプロパガンダ看板が無ければ本当にごく普通の病院なはずだが、看板だらけであまりに異様だったので思わず反応してしまったのだ。憲法9条が病魔から身を守ってくれるのだろうか。
道すがら共産党の事務所もあるし、この界隈では昔から左翼政党や運動家の活動がさぞかし活発だった地域なのだろうと想像する。
あと立川では反戦ビラ撒き事件というのも有名。23区内ではここまでドギツイ物件はなかなかお目にかかれない。