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江戸川区松江・中核派活動拠点「前進社」を見てきたよ

先日たまたま外出先のテレビで凄い映像を見てしまった。テレビ朝日のドキュメンタリ宣言という番組の一節だったが、あの過激左翼政治団体「中核派」に密着取材していた内容だった。法政大学で活動を行う学生運動家にターゲットを絞り、しまいには江戸川区にあるという中核派最大の活動拠点にカメラが入って彼らの生活実態を報じていたのだ。

平成の世にもいまだに学生運動が存在していたことを地上波テレビで紹介していたのはなかなか貴重ではないだろうか。

久々に面白いもんをテレビで見たなあと感激した一方で、番組中にあった「江戸川区の活動拠点」を一目見たいと思い早速住所を調べて現地を訪れる事にしたのだ。

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江戸川区松江一丁目。住所を見ると最寄り駅は都営新宿線船堀駅と総武線新小岩駅のほぼ中間地点であることが判明した。

とりあえず船堀駅に来てみました。江戸川競艇場の最寄り駅としてギャンブル大好きオヤジが訪れる以外はそれほど来る用事もなさそうな駅だ。船堀駅からは錦糸町や葛西に行く都営バスも運行している。

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船堀駅前には地味ながらも江戸川区が造った展望台付きのハコモノ「タワーホール船堀」がある。ほとんど平坦な江戸川区においてこのタワーの存在はある意味貴重かも知れない。晴れた日には房総半島や富士山までを展望することができるのだ。他にも貸しホールなどもやっている。

ところで、目的地の中核派活動拠点はここからバスに乗って移動することになる。

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船堀駅から錦糸町行きの都バスに乗って京葉交差点バス停で降りる。ここが最寄りとなる。

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江戸川区松江という所は、船堀と新小岩に挟まれているがどちらの鉄道駅からも離れている陸の孤島のような下町だ。地元民はおそらく錦糸町からバスを使うのが一般的であろう。
町の中心には松江大通り商店街(ベルタウン松江)という昔ながらの商店街が存在している。

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もし鉄道駅が通っていたらもっと発展していたであろうが、なんだか取り残されたような風情を醸し出している。なんとも微妙な雰囲気の商店街。
そもそも江戸川区成立時に区の名前を「松江区」にしようという話があったそうだが、却下されて江戸川区という区名に落ち着いた経緯があるという。

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いささか張り紙過剰な薬局。しかもひたすら「金蛇精」のポスターばかり貼られている。関西人ならばかつてサンテレビで流れていた「ナイスショット・ナイスインだよ!」とオヤジのセリフが飛ぶコマーシャルでお馴染み。(→詳細)いわゆる精力剤ですね。

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鉄道空白域でありマイナーな存在、そんな松江エリアは23区内ながら地価の安さから貧民が流入しやすい場所のようである。それどころか、中核派までもがこの土地にやってきている。色々と楽しそうな街だ。

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件の活動拠点は商店街から少し外れた松江一丁目某所に存在している。訪れてみると半工業地帯であり塗料工場や倉庫などが立ち並ぶ一画。確かにこういう場所なら土地代は割安なはず。

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半工業地帯を歩くと、四階建ての白い建物が見えてくる。あれが中核派の活動拠点「前進社」のビルだ。まるで要塞と見まごうばかりのいでたち。あと第なんとかサティアンに似てなくもない。

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先日見たテレビによると、あの建物の中にはおよそ100人が共同生活を送っているのだそうで。あのビルの大きさから想像すると人口密集度が半端なさそうなんですが中は案外広いのだろうか。屋上では学生と思しきメンバーが運動をしていたり、洗濯物が干されていたりと見た目のいかつさとは裏腹に生活感がある。

建物各所に防犯カメラが仕掛けられているのは、対立組織や警察などの襲来を見張ったりするためだと言われている。過去に何度も何度もガサが入っておりその度に表の鉄扉がカッターでこじ開けられている。
映像は2008年3月16日に渋谷駅前で大規模デモを行った際、公務執行妨害で数名の活動家が逮捕され、ガサが入った時のもの。

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結局混迷する社会に生きる目的を失くした若者を取り込んで洗脳しているわけで、それが極右であろうが極左であろうがカルト宗教であろうが、入口も出口も皆同じである。イデオロギーの成就よりも組織の維持が第一であると元中核派活動家のオヤジがインタビューに答えて居た訳だが、蚊帳の外から見ると「まだ反抗期」なんだなあと笑うのみだ。

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そういう意味では彼らプロ市民活動家も、この辺でふらふらうろついている金髪ヤンキーと同じような存在なんだよと。それにしてもカッコイイ自転車だなおい。アキバで見た痛チャリよりもイカしてるぜ。「デコチャリ」というやつだろうか。井の中の蛙、DQNの憧れ。貧民街・江戸川区クオリティを体感した一日だった。


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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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