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【府中市】巨大なパラボラアンテナが異様な米軍基地跡廃墟「府中トロポサイト」を見る

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京王線府中駅から北東へ約1.5キロ、府中の森公園などがある府中市浅間町に広がる米軍通信基地「府中トロポサイト」の廃墟、その現状を見るべく、基地跡の周囲を一周してみる事にした。

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基地南東側から反時計回りにフェンスに沿って歩いて行く。基地跡からすぐ目の前まで住宅街が迫っていて奇妙な風景だ。府中あたりも人口増加が激しいエリアで基地跡の土地利用が話題に上る事はあるようだが、一向に何も変わる事がない。

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立川や朝霞の場合は基地跡が住宅街から離れていたのでさほど違和感が無かったが、人が住む場所の目と鼻の先にアンタッチャブルゾーンが広がるさまは府中ならではだ。住民は一体どんな思いでこの光景を眺めているのだろう。

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フェンスに沿って住宅街を北上すると慈恵院という寺が現れる。道が二手に分かれるが当然基地よりの左のルートを進む事になる。

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道沿いに慈恵院境内の妙ちくりんな建物が見える訳だがここは日本でも指折りのペット霊園がある犬猫供養の寺として有名らしく芸能人のペットなんぞも眠っているという、ちょっと変わった寺だ。

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この慈恵院の前から基地跡の方向を見ると、何やら巨大な鉄のパラボラアンテナの横顔を確認する事が出来る。これが府中米軍基地におけるシンボル的存在。通信施設の残骸である。

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ペット霊園はともかく米軍基地跡の巨大パラボラアンテナが異様過ぎて、もっとよく見える場所はないものかと思ってその近くの都営浅間町二丁目アパートにやってきた。ここでは都営団地の目の前を蔦でまるごと覆われたビルの廃屋が壁のように並んでいる。

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この蔦まみれのビルはかつての米軍住宅の成れの果てなんだそうだ。どこが出入口でどこに窓があるのかすら判別不能。人工の建築物が自然に呑まれるとこんな事になってしまうのだ。

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辛うじて見える建物の輪郭。階段の踊り場だろうか、それとも住宅のバルコニーなのか…冬になるともう少しちゃんと見えそうだが。

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戦後米軍が進駐してきた当初に代々木公園の前身としてあった米軍住宅ワシントンハイツが東京五輪開催を機に選手村に使われる事になり、米軍住宅の代替地としてここ府中基地と調布飛行場近くの通称「関東村」が選ばれたのだ。

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都営団地の階段を登っていくと、そんな米軍住宅の廃墟の隙間から、巨大パラボラアンテナが姿を現した。

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見事に骨組みだけとなったパラボラアンテナはもはや何の役に立つ事もなく、ここが通信基地の廃墟である事を自己主張するに留まっている。本当はアンテナが2つ並んでいるが、ここからでは1つしか見えない。

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米軍基地跡をさらに北側に周り、他の場所から基地の様子を眺める事にした。とある住宅地にある駐車場の奥から、フェンスに遮られた基地の全貌がまざまざと観察出来る。

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ここから見ると、あの不気味な骨組みだけの巨大パラボラアンテナが2つとも見る事が出来た。足元は既にジャングルと化しているので、無理矢理近づこうとしても難しいものがある。一体あと何年間このままにしてるんでしょうね。

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一般ピープルの平和な生活空間の真正面にこんな奇妙なもんが突っ立っているんだから府中という街は結構凄いなあと感心させられる。結局基地の周囲を半周した時点で、浅間町のバス停から武蔵小金井行きのバスに乗りこの場を後にした。


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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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