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葬儀場問題とサラ金御殿の杉並区富士見ヶ丘

渋谷と吉祥寺を結ぶ京王井の頭線に乗って富士見ヶ丘という駅で降りた。ただでさえ乗る用事もない路線なのに途中駅で降りるという事自体かなりレアな経験である。
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杉並区内の井の頭線沿線の街はおおむね高級住宅街が多く、この富士見ヶ丘もサラ金武富士の武井会長の豪邸がある事で昔から凄く有名なのだ。あとは西麻布で海老蔵をボコボコに殴って一躍有名になった宮前愚連隊出身・某和製ボブサップの地元だったりと思った以上に随分アレな場所である。
訪問が2010年秋だったので少し古いが、今は橋上駅舎が完成して様子が少し変わっているはずだ。


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駅前に出るとのっけから「葬儀場絶対反対」の幟が大量に掲げられているのが目に飛び込む。外灯のポールに同時6本挿しという気合の入れよう。何だか物凄い。
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駅前に葬儀場が建設中で、それに反対する地元住民の抗議の横断幕が至る所に貼られている。山手線最弱駅の田端南口にもこういう風景があったが、駅前が葬儀場というのはそんなに嫌なものなのだろうか。
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斎場の街・荒川区町屋の人達が見たらアホ臭く思えるかも知れないが、所変われば認識も変わる訳で、良質な住宅地というブランドを崩したくない住民の抵抗なのか、持ち前の杉並区のプロ市民気質か。
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猛烈な反対運動の末、結局葬儀場は何事もなく竣工した模様。過去のネット記事を引っ張り出すとどうやら富士見ヶ丘駅前は2003年辺りから葬儀場問題でずっと揉めていたらしい。何年間喧嘩してんだ…
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そんな殺伐感漂う富士見ヶ丘駅前の商店街。さほど活気がある訳ではない。ほんの申し訳程度に西友やらドラッグストアがあったり個人商店がちらほら点在している程度だ。井の頭線沿線で各駅停車しか止まらない駅前風景はこんなもの。
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今回わざわざ富士見ヶ丘に来たのは噂のサラ金御殿を一目拝む為である。
それは商店街から外れた住宅地の中に存在している。
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とは言っても西友の真裏にやけに鬱蒼とした森に囲まれた怪しい区画が広がっているので簡単に見つける事が出来る。およそ60メートル四方、約4800平方メートルという広さ。坪に換算すると1450坪くらい。歴代総理大臣の家でもここまで立派はものはそうそう無いぞ。
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びっしりと森と生け垣に遮られたサラ金王の大邸宅はその姿を外側から見る事が出来ない。まさに天然の壁である。当初から武富士会長の邸宅だったが会長の死後もなお社員の研修施設として使われてきた。
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「真正館」と名のついた大邸宅、武富士の社名はもちろんの事、武井会長の苗字の札はそこには無かった。今でも会長の子孫が暮らしているらしいが、研修室に加えて社員数十名が宿泊可能な客室、屋内プールなどを備えているそうだ。
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一周回ってみたがどこにも建物がちゃんと見える場所がないのでガッカリしそうになる訳だが、この程度で諦める我々取材班ではない。
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隣接するマンションの上に登ってサラ金御殿の建物を確認する事が出来た。確かに個人の家にしては巨大過ぎる訳だが研修施設も含まれているのだから、想像とはさほど違わない規模である。
研修後のパーティーでは武富士ダンサーズもこの邸宅に招かれてダンスを披露したというが、サラ金地獄に苦しむ市井の人々からは全くもって知られる事のない世界だ。
グレーゾーン金利撤廃で過払い金返還請求が相次ぎ、他のサラ金会社とは違い大手銀行との提携関係を持たず独自路線を貫いてきた武富士はたちまち経営破綻に追い込まれた。団地金融で急成長を遂げたサラ金業界の雄は韓国系サラ金会社に買収される始末。
このサラ金御殿もいつまで武富士の所有物でいられるだろう。
参考記事
サラ金=消費者金融の成立

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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