東京都/江東区

東京都江東区ってどんなとこ?

概要

江東区 豊洲

勘違いセレブが有難がる街「豊洲」の隣、枝川一丁目の街並みです。御覧下さい

東京の東側、隅田川の向こうに広がる「江東区」。今でこそ臨海副都心、豊洲や東雲あたりの成金臭漂うタワーマンション群、コーヒー好きの意識高い系が集まる清澄白河など、無駄にシャレオツぶってきた感が強いが、かつて昭和の時代にはれっきとした貧民窟でもあった土地で、東京中のゴミが江東区の夢の島に集められ街中ハエだらけだった時代もあったのだ。元バタヤ部落住民が移住した潮見、在日朝鮮人が住まう枝川一丁目、吉原と並ぶ一大遊郭「洲崎」があった東陽一丁目など、相変わらずダークな歴史を辿ってきた街も多い。

一方、同じ江東区内でも隅田川寄りにある門前仲町、清澄白河あたりは銀座や東京駅にも自転車ですぐ出られる距離にあり、江東区だけに家賃相場も「高騰区」となっている。さらにタワマン乱立地帯の豊洲・東雲は勘違いセレブによる「住みたい街」上位常連であり、中国人の富裕層がそこに乗っかり新興チャイナタウン化、豊洲駅前には池袋の有名な中国東北料理店「永利」が二店舗も出店している。その先の新豊洲は土壌汚染問題で長年移転計画が膠着してきた豊洲新市場、ヲタクが殺到するコミケの聖地・有明の東京ビッグサイト、お台場エリアの青海もまた江東区だ。

一方で総武線沿線では区の最北端にある亀戸、その南側に団地だらけタウンの大島があるが、低所得者層や中国人がやたらと多く軒並みカオスな様相を見せている。駅から遠いのにやたらと繁盛する庶民の激安な台所、砂町銀座も健在。やはり江東区はベタな下町なんです。

地理・環境

江東区 西大島

都営新宿線西大島・大島・東大島の三駅周辺は巨大団地が目白押しでビックリ

豊洲のタワマン地帯に浮き足立っているなんちゃってセレブには申し訳がないが、まず江東区に由緒正しい高級住宅地は存在しない。土地を見ても江東区の区域の北半分はほぼ海抜ゼロメートル地帯で、東西線沿線から南側は越中島などを除いて全て埋立地である。

豊洲自体も関東大震災後の瓦礫処理の為に埋め立てられて出来た土地で、タワマン密集地帯になる前は石川島播磨重工業や火力発電所、都市ガス製造工場などが立ち並ぶベタベタな工業地帯だった。築地から移転予定の豊洲新市場が土壌汚染問題で長年移転が膠着状態にあったのもその為である。

江東区は豊洲に限らず臨海部はおしなべて元工業地帯だった場所が多く、大規模工場が郊外に移転後に宅地開発されてきた場所が点在する。故に本来の環境はそれほど宜しくないのだが、銀座・東京駅に非常に近いという一点がこの土地の需要を高めている結果「住みたい街」などと喧伝されるようになったのだ。特に東西線沿線の新築マンション開発も盛んで、今では区の最果ての南砂町ですら勘違いセレブが注目するシャレオツマンションが林立する。

今でこそ足立・葛飾・江戸川の貧民三区が槍玉に挙がる事が多くなったが、かつての昭和の時代にその汚名を被って「23区一治安が悪い」と言われてきたのが江東区である。地価の高騰で貧困層が流入しにくくなったというのもあるが、今なお低所得者層が多く暮らすボロ木造アパートや都営住宅がしこたま建っている。老朽化して高齢者ばかりとなった場所も、代わりに身分の不確かな外国人労働者が入居するので、場所によっては住環境に難がある場所も多い。

交通

江東区 東陽町

江東区民の足は概ね都営・メトロの地下鉄線。洲崎遊郭跡に隣接する東西線深川車両基地

江東区は所謂「東京ベイエリア」と呼ばれる地域のほぼ中心部にあり、戦前・戦後を問わず度重なる埋め立てによりその区域を沖へ沖へと伸ばし拡大を続けてきた。かつては洲崎遊郭の先が海岸線だったはずなのに、今では大田区と所有権争いで揉めている中央防波堤までもが江東区の範疇にある。

その区域の大部分の交通を賄っているのが、都営及び東京メトロの地下鉄線の数々である。門前仲町から南砂町までの地下鉄東西線、清澄白河・住吉を通る半蔵門線、豊洲・辰巳・新木場を通る有楽町線、さらには森下から東大島までの都営新宿線、門前仲町・森下を通る都営大江戸線があり、さらに区の北側をJR総武線が掠めておりここに亀戸駅がある他、越中島・潮見・新木場を通るJR京葉線やりんかい線・ゆりかもめといった路線が通る。

区の西側は豊洲・東雲・有明あたりに東京駅・銀座へは自転車でも行ける距離にあって近年はタワーマンションの建設が急激に進んでいるが、所詮は成金セレブ趣味であり本当の富裕層が住む場所ではない。まちBBSの豊洲スレを見るだけでもたいそう住民の質の悪さが滲み出ている。さらにアクセスの良い湾岸道路で千葉や川崎のDQNが気軽にお台場などに遊びにやってくるので、雰囲気も宜しくない。

住民の気質・傾向

江東区 南砂町

我先にと特売品に群がる下町住民の必死ぶりが見られる砂町銀座商店街

江東区は元来「下町」の範疇にモロに入るエリアで、とりわけ深川という土地はガラの悪い漁師町が基となっているし、今時清澄白河あたりの小洒落た料理屋で一杯千円以上もボッタクる深川めしを食って何故か深川をオシャレな街だと勘違いしている層には想像も出来ないだろうが、アレだって今で言う吉野家の牛丼並みの漁師の賄い飯だった訳だ。

そんな新興オサレ層やニワカセレブが区の西部にある門前仲町、清澄白河、または豊洲あたりに進出してきており街の雰囲気を一変させているが、そういう一部分を除けば、江東区だって足立・葛飾・江戸川の貧困三区と大して違いのない街の気質が見えてくる。

また地味なイメージの都営新宿線沿線も、森下駅至近にあった「高橋ドヤ街」はかつて山谷と並ぶ一大寄せ場でもあり未だに古臭いビジネスホテルが乱立しているし、西大島・大島・東大島の三駅も高齢化極まる昭和の巨大団地が目白押しで、ダイエーのゲームコーナーが団地住まいの老人だらけでヤバイ事になっている。

そして総武線の「亀戸」も激安200円弁当や賞味期限切れ食品を堂々と売るサンケイスーパーの存在などを見ても分かるように凄まじい激安貧民タウンとして君臨している。いくら小綺麗でシャレオツなタワマンがポコポコ建とうがそんな江東区に住むという事は、つまりそういう事なのだ。高い住居費を払って生活を始める前にその辺は頭に入れておこう。

江東区にはこんな街がある

地下鉄東西線沿線

江東区 門前仲町

辰巳芸者で知られる門前仲町駅前の飲食店街「辰巳新道」

(1)門前仲町:ご存知深川不動堂・富岡八幡宮の門前町。江東区における「深川」の文化的中心に位置づけられ、茅場町の隣駅で地下鉄大江戸線が通っている事もあり地価もべらぼうに高い。しかし少し駅から離れると三色旗バラック中華そば「おはる」がそびえ昭和の下町っぷりをアピール。
(2)木場:新木場以前の貯木場地帯。江東区民のオアシス木場公園の周囲には意識高い系の集う清澄白河のシャレオツ勢力が侵食し「深川」をオシャレタウンと勘違いする新住民にいま人気の街。
(3)東陽町:江東区役所と免許試験場のある街。通勤地獄でお馴染み東西線の混雑緩和策にオフィス街として発展するも沿線人口増えすぎで焼け石に水。東陽一丁目は吉原に次ぐ規模の洲崎遊郭跡。戦後の赤線洲崎パラダイスのカフェー建築も全滅。
(4)南砂町:江東区一ガラが悪いと言われる砂町の南の端。駅前は倉庫街と団地とマンションとスナモしかない。下町の台所「砂町銀座」が有名だが駅徒歩20分と超絶遠い。ロードサイド店やショッピングモールも多く郊外の佇まい。

地下鉄半蔵門線沿線

(5)清澄白河:渋谷から半蔵門線で直結されたせいで勘違いオサレが集まる意識高い系コーヒータウンに変貌した寺町と墓場の街。近年雨後の筍の如く増殖するオーガニック系カフェ飯屋は西海岸で食べるいつもの味か。ブルーボトルコーヒー、清澄庭園、東京都現代美術館が彼らの好物。
(6)住吉:猿江恩賜公園と華原朋美のお母ちゃんの会社が有名な街。小名木川を挟んだ先の扇橋は発展に取り残された昭和な商店街。自称東京のパナマ運河「扇橋閘門」も地味な名所である。

都営新宿線沿線

(7)森下:昭和世代しか知らない「のらくろ」の田河水泡ゆかりの地。時代に取り残された高橋のらくろーど商店街を抜ければ山谷に次ぐ寄せ場だった高橋ドヤ街。現役の簡易宿泊所や古臭いビジホが点々。
(8)西大島:巨大な団地タウン大島の西の端。大島四丁目団地とダイエー大島店は団地住みの高齢者が大勢。ゲームコーナーのパチンコ台で暇潰し。
(9)大島:駅前一等地に巨大過ぎる大島六丁目団地。昔は殺人事件の舞台だったが近年は西葛西同様インド人コミュニティが形成、江東区のリトルデリーと化す。下町風情の商店街は大島中央銀座とサンロード中の橋の二ヶ所。
東大島:旧中川の上に跨る駅ホーム。右半分は江戸川区小松川。駅周辺は団地とマンションと大島小松川公園が大部分を占める。買い物拠点はダイエー東大島店。今では数少ないダイエー系列の縄張り。

JR総武線・東武亀戸線沿線

(10)亀戸:総武線沿線で唯一江東区の街。北口の路地裏は肉と脂の匂いに満ちたホルモン横丁。その先の亀戸中央通りを中心に中華系住民爆増中。駅南側の東京大排档も強烈。200円弁当とサンケイスーパー、激安店も充実のコスパ最高タウン。
(11)亀戸水神:亀戸天神と間違えて東武亀戸線でこちらに来てしまう老人続発。駅前には亀戸中央公園、そしてボロアパート群。総武線南側には異臭事件で知られるオウム新東京総本部もあった亀戸七丁目。都営住宅がびっしり。

JR京葉線沿線

(12)越中島:JR都区内の駅で最も乗降客数が少ない激マイナー駅。通勤時間帯も駅ホームに人影はまばら。駅周辺はほぼ東京海洋大学キャンパスとなっている。月島及び門前仲町駅まで徒歩10分ちょいで行けます。
(13)潮見:駅周辺は運河に囲まれた離島。かつて隅田川沿いに住んでいたバタヤ稼業の貧困層を移住させ作られた「新・蟻の街」があった。その歴史の証人がカトリック潮見教会。2008年に起きた神隠し殺人のマンションは今なお現役。
(14)新木場:高度経済成長期に東京ゴミ戦争の舞台だった生ゴミ人工島に作られた広大な夢の島公園と貯木場・材木団地がある。専ら乗り換え客ばかりで駅周辺は定住人口ゼロ。

地下鉄有楽町線沿線

(15)豊洲:工場と倉庫の街だったのにタワマン乱立しまくりで見栄っ張り似非セレブが偉ぶる東京ベイサイドタウンに変貌。中国人富裕層も増加気味、タワマンの一室をAirbnbで民泊経営。隣は歴史あるコリアタウン枝川一丁目ですが何か。
(16)辰巳:隔絶された孤島に都営団地を多数整備して作られた特殊地帯。団地は老朽化高齢化激しく姥捨て山状態。団地に付属する商店街もレトロ。ここも近年は中国人貧困層が増加。運河一つ隔ててタワマンが立ち並ぶ東雲とは対照的。

りんかい線・ゆりかもめ沿線

(17)東雲:豊洲のタワマンバブルが運河を隔てた先の東雲にまで浸出。イオン東雲店周辺がタワマンと格好つけたデザイナーズ公団住宅で占められその他は空虚な倉庫街。公務員宿舎に福島の震災被災者が移住。
(18)有明(国際展示場):全世界からヲタ共が集結するコミックマーケットの聖地「東京ビッグサイト」。信じられないがこんな生活感も糞もない場所にタワマンが建設され定住人口を有している。
(19)青海:お台場と呼ばれる13号埋立地の南半分が江東区青海。東京テレポート駅やダイバーシティ、日本科学未来館等。東京国際交流館に外国人留学生・研究員が多数定住。23区中外国人比率ダントツの一位は青海二丁目。
新豊洲・市場前:長年土壌汚染問題で移転計画が膠着状態にあった豊洲新市場建設予定地のゆりかもめ市場前駅。長い間駅前に何もない「都会の秘境駅」として最強の存在だった。

鉄道不毛地帯

若洲:「新夢の島」と呼ばれるゴミの埋立処分場だった15号埋立地。若洲公園とゴルフ場、東京ゲートブリッジで中央防波堤埋立地へ。綾瀬コンクリ殺人の被害者がドラム缶にコンクリ詰めで遺棄された現場もこちら。
中央防波堤:東京最果てのゴミ埋立地。中央防波堤内側埋立地東側に整備中の海の森公園で2020年東京五輪のカヌー・ボート競技会場となる予定。東京ゲートブリッジで若洲、海底トンネルでお台場や大田区城南島と直結。江東区と大田区で領土争いの為帰属未定。

江東区に関係する何かを適当に並べた

これでいいのか東京都江東区 (日本の特別地域特別編集) (地域批評シリーズ日本の特別地域 8)
昭和30年・40年代の江東区―なつかしい昭和の記録
オーラル・ヒストリーの可能性―東京ゴミ戦争と美濃部都政 (神奈川大学21世紀COE研究成果叢書―神奈川大学評論ブックレット)
ウォーカームック  61804‐71  門前仲町ウォーカー (ウォーカームック 366 ひと駅ウォーカー)
ウォーカームック  61804‐65  亀戸ウォーカー (ウォーカームック  ひと駅ウォーカー)
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