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むかし花街いま下町!総武線沿線のドマイナータウン「江戸川区平井」を歩く

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総武線平井駅の南口一帯はかつて花街だった事もあってか、今も赤線の名残りを思わせるような古いスナック街が駅のすぐ裏手にこれぞとばかりに密集している。

江戸川区 平井

とっくに花街としての歴史は閉じてしまった訳だが、現在も数える程となってはいるものの当時の面影を残すかのように、ベタな下町風景に場違いにも思える、ちょっと高級そうな日本料理屋やら料亭やらが残っている。

江戸川区 平井

スナック街の路地を西に外れると、平井が花街として開かれた昭和初期から開業し現役で残っている料亭「まじま」があるので、それを見に行く事にする。相変わらず場末の雰囲気全開だがいかにも韓国系なスナックまで現れだした。

江戸川区 平井

そして相変わらずやたら見かける公明党ポスターの多さといったら…やっぱり東京東側下町ゾーンは期待を裏切らない。

江戸川区 平井

そうこうしているうちに四つ角にデデーンと立派な店構えを残す料亭「まじま」の建物が現れる。周囲がまるっきりベタな下町となっている中でこの建物だけが浮いているような印象だ。

江戸川区 平井

平井花街は戦時中に空襲の被害に遭って壊滅しているため、この料亭の建物自体も戦後に再建されたものらしい。

戦後はここ「まじま」を始め料亭が19軒連なっていたらしいが、いわゆるレジャーの多様化などで次第に見向きもされなくなりオイルショックの頃には花街の灯火も消える。

江戸川区 平井

塀越しに見える建物はそのまま戦後の時間の重みを引きずるかのような姿をしている。料亭の敷地を除いて周囲全ての街並みは変わってしまったようだ。東京の東側にならどこにでもありそうな街並みに。

江戸川区 平井

さらに料亭「まじま」の敷地は時計回りに裏側の路地にまで続いている。周りは細切れのテナントビルかボロアパートか店舗付き住宅だらけなのに、この料亭だけが殊の外広い。

江戸川区 平井

路地から建物を見上げる。窓に掛けられた雨戸や雨樋が年代を感じさせる。平井花街の最後の生き残りは今もひっそりとこの地に佇んでいる。

江戸川区 平井

さらに崩壊寸前かよと思わせるような裏口まで残っていたりして凄い事になっている。既に廃墟化が端っこから始まっているかのようにも見える。敷地自体相当でかいしね。

江戸川区 平井

花街の面影は唯一一軒だけの料亭にのみ残されていて、周りはイマドキなスナック街でしかない。この界隈のスナックの高密度さは他の総武線沿線の街に肩を並べる。

江戸川区 平井

料亭から少し離れた路地に入ると、そこにも同じくらい古臭さを感じさせる立派な日本建築の屋敷が佇んでいる。どうやら「まじま」のオーナー個人の家屋のようだ。

江戸川区 平井

ここは玄関側よりもむしろ裏口に回ってみるとかなり素晴らしい光景が見られる。ここも元料亭の建物だったんだろうか。周囲四方を近代的で没個性的な住宅が取り囲む中で唯一一軒だけ「昭和」が孤軍奮闘している。

江戸川区 平井

2階部分が特に素敵。装飾のついた手摺が特徴的で戦前の妓楼を思わせるような建物の作りをしている。現在は個人の家屋となっているようだ。

今では花街があっただなんて事実自体も忘れ去られようとしているかのようにも見える平井花街の名残りは、辛うじて「まじま」一軒により支えられている形だ。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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