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むかし花街いま下町!総武線沿線のドマイナータウン「江戸川区平井」を歩く

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花街の痕跡と怪しげなスナック街を見物しながら平井の街を歩いていた訳だが、目ぼしい物件はおおよそ見終えたような印象なので、そろそろメインストリートな商店街の方に移動する事にする。

江戸川区 平井

総武線ユーザーですら意識しなければ立ち寄る事のないマイナーな下町が平井なのだが駅前風景の場末感は同じ江戸川区の最果てである小岩よりも色濃い。旧中川と荒川に囲まれた島のような地形もどこかしらガラパゴス的な下町風景を残しているように思えてならない。

江戸川区 平井

元はこの平井も南半分は「逆井」と呼ばれていた土地で、川沿いの低湿地であるがゆえに水が逆流する程水はけの悪い土地だったらしい。また「逆」では縁起が悪いのでせめて「平」にしようというのが地名の由来という説もあるがこれは眉唾かも知れない。

昭和22(1947)年のカスリーン台風襲来時には江戸川区や葛飾区を中心に凄まじい浸水被害があったが、この平井駅周辺も駅周辺が水没して大きな被害にも遭っている(→詳細)。ちなみに「逆井」は現在の平井一丁目と二丁目。保育園など名前に一部名残りがある。

江戸川区 平井

スナック街を抜けて表の商店街に抜ける路地の途中にとんでもないボロ物件を見つけた。トタン板で仕切られた土地の中には古い平屋建ての民家が建っている。そのトタン板の大半がボロボロに崩れ落ちていて廃墟感が凄まじい。

江戸川区 平井

民家の塀となっているトタン板の立て方も素人がやったとしか思えない滅茶苦茶なもので、内側から倒壊しないように杭と鉄パイプでトタン板を押さえている有様。その奥にはボロ塀に負けないオンボロ家屋が姿を見せている。

江戸川区 平井

きっと現代人が想像不可能なレベルの原始的な生活が続けられていると思われそうなトタン葺きの古民家。ある意味「料亭まじま」に通じるタイムスリップ感がある。平井の二大名物レトロ建築だ。

江戸川区 平井

もう何が何だか意味不明なあばら家である。周囲は比較的まともな民家ばかりなのに対してこの物件だけ酷いのでギャップがでかい。

江戸川区 平井

よく見るとボロボロトタン建築は商店街の表通りから始まり手前までかなり奥まって連なっていた。

江戸川区 平井

既にガラクタが捨てられているだけの空間と化した納屋らしき建物の残骸が口を開けているのが見える。

江戸川区 平井

ガラクタ置き場になった納屋の中は猫さんのお昼寝特等席になっていました。ここならよそ者に邪魔されずに昼寝が出来る。猫は秘密基地を見つけるのが上手い生き物である。

江戸川区 平井

こりゃ凄い建物だと思いつつ商店街の表通りに出てみた。民家の玄関とは別に古い生花店が店を開けていた。この店の所有物件なのだろうか…そして今でも現役で人が住んでいるのか…

江戸川区 平井

そんな訳で最後の最後に平井駅南口の商店街に出てきた。やはり思ったとおり総武線沿線クオリティな感じの下町商店街だ。パチンコ屋の周り、放置自転車が多い多い。そりゃ駅前にあんな自動機械式駐輪場も出来る罠。

江戸川区 平井

おおよそ庶民的な雰囲気の商店街だが錦糸町・亀戸・新小岩・小岩と濃密なコンボが続く中ではいまいちパンチ力の弱さは否めないといった印象。平井って元花街だったにも関わらず、現役の風俗店はないんですかね。


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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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