横浜駅のすぐお隣なのに駅前のオンボロ場末具合が半端ない「保土ヶ谷駅東口商店街」

横浜市保土ヶ谷区

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横浜市 保土ヶ谷

牛豚肉モツ、惣菜と書かれた看板を掲げる肉屋さん。やはり「モツ」を主力商品にぶちあげている当りが駅前ドサクサ物件クオリティ。大阪鶴橋っぽいノリがピンポイントで生き残っております。

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「創業1916年 昔ながらの古本屋です」とその老舗ぶりをアピールする街の古本屋さんも店先に置いている本がちょっとアレなものばかりで、横浜西口の松弥フルーツを彷彿とさせるノリ。地域性を伺わせる。

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ところでこの保土ヶ谷駅東口商店街だが、3年前の2011年訪問時にはもう少し店舗が沢山あった。現在ではいくつか廃業して空き店舗となっているものもある。とりわけ保土ヶ谷駅前でレトロな純喫茶と言えばここ、という立ち位置を不動のものにしていた喫茶「トロンボ」は2013年10月末に50年の歴史に幕を下ろし廃業しており、現在は跡形もない。

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長年の時間経過で、最初は喫茶店だったらしいけどもはや何をやりたくなったか分からないような方向性不明の店もちらほら。怪しげな手相占いの店になっているところもあり。トロンボのような雰囲気良さげな喫茶店は残念ながら保土ヶ谷駅東口商店街からは消えてしまったようだ。

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駅から南側にふらふら歩いているうちに歩道のトタンアーケードが途切れて商店街の出口に来てしまったようだ。今度は引き返して駅の北側部分の商店街を見てみる事にする。

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こちら側は商店ビルが建て替えられた部分は一部トタン屋根が外されたり、残ったアーケードはボロボロで崩落防止の支え棒を噛ませていたりと随分と末期感が凄い。バス停があるので、バスの利用者が並んで待っている。散髪屋の周囲は植栽が多くグリーングリーンな感じになっております。

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しかしこれ…屋根が落ちたりしないんでしょうかね…今年初めの大雪の時とか、あと台風とかでどうにかなったりしないものか。

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しかもアーケード終端部にある店舗は火事に遭ったらしく無残な姿を晒していたのである。入口はベニヤ板で塞がれているが…

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ベニヤ板の上の隙間から丸焦げ状態になった店内の一部が視認できる。戦後のドサクサ物件にありがちな結末であります。解体する金もないのだろうか、放置プレイ。

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で、この火事で全焼した物件が過去何だったのか、我々は3年前に写真を収めていた。「小料理たか」という居酒屋だったみたいです。建物自体もオンボロ具合が凄く、二階部分は廃屋と化しているようだった。

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他にも張り紙だらけで怪しげな電波を発するカラオケパブなんかがあったりする駅前徒歩0分の場末ぶりを感じさせる光景も。店のドアに貼り付けられた「中は明るい!気楽にお入り下さい」の張り紙に、どう見ても陰鬱そうなのに空元気を振舞っているようで一抹の哀愁を覚える。

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カラオケパブ店主直筆による、歌への想いを綴ったポエムもまた良い。人生ルンルン元気です。ルンルンという言葉が出てくる自体、リアルに昭和である。横浜というとどうしても伊勢佐木町や黄金町や寿町がある辺りばかりを見てしまうが、保土ヶ谷もなかなかオツな街でした。


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