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首都圏屈指の超多国籍団地!横浜市泉区「神奈川県営いちょう団地」訪問 

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横浜市側のいちょう団地には、その東側外周部一帯に商店がぽつぽつと連なっている箇所がある。

その多くが団地造成時から運命を共にする古い個人商店で、何気に各業種の店が一軒ずつ並んでいるだけだ。コンビニといった店も団地の外にちらほらあるだけでいちょう団地内には皆無。横浜市の最果てに独特の空間を残している。

いちょう団地の外れには酒とタバコを売る酒屋。地元のオッサンしかやってこないローカルな酒屋には外国人の姿はない。同じ団地の中で暮らしていても住民が集まる場所は各々違っている。

団地東側の周回道路に沿って南側に歩いて行くと、今度は2階建ての店舗建物が現れた。メイプレ中和田という商業用テナントである。

場末のカラオケスナックなんかに混じって、2階部分には「多文化まちづくり工房」という地元NPO法人の事務所がある。いちょう団地が外国人だらけになった時期からこの場所で日本語教室など活動を続けている。

道路に面した1階は、いちょうマートなどと同じようにアジア食品店が軒を連ねているのだ。おおよそ日本のスーパーといった雰囲気からは程遠い店構えがそそられる、ベトナム食材店「金福」や、同じくベトナム料理店「サイゴン」などがある。

日本人が経営していそうな寿司屋はたった一軒存在しているのみだった。

ちなみに2階部分はNPO事務所以外は殆ど空きテナントのままのようだ。お世辞にも栄えているとは言えない。

さらにもう少し南側に行った所にももう一軒のアジア食品店がある。ここもベトナム系だろうか。

団地の周回道路に沿って南に歩いてきた。眼前には巨大な給水塔に負けないくらいに伸びるイチョウの木があった。そりゃいちょう団地というくらいだから、団地の各所にイチョウが植えられている。

ここにももう一ヶ所「バイク進入禁止」の六ヶ国語看板が見られた。すれ違う住民達の中でもさぞかし働き盛りな男女は必ず外国人だし、子供達の姿もやはり外国人。爺さん婆さんだなと思ったらそれは日本人なのである。

ちなみにこの看板の裏を見ると何処の言葉で書かれているのかが理解できる。

上から日本語、カンボジア語、ベトナム語、中国語、フランス語、英語の順番になっていた。これだけの言葉を自由自在に操れるものならよほどの天才か変人しかいない。言葉の壁は想像以上に厚いものだ。

境川を跨いで西側は大和市になる。大和市側のいちょう団地も相当の規模だが、その周辺を見ると境川上流にUR都市機構の公団住宅である上和田団地、いずみ中央駅寄りの場所には横浜市営上飯田団地などもあって、殊の外団地だらけであることに気付く。

境川沿いには、やはり六ヶ国語による警告看板。河川敷に畑を作るなと書かれているが、そもそもそんなスペースもないような小さな川である。それよりも六ヶ国語併記の看板のインパクトがたまらない。

いちょう団地の南端まで足を運ぶと、その向こうはなんと牧場(養豚場?)が広がっていた。ちょうど風向きの関係で我々が風下にいたため、猛烈な糞尿臭が漂ってくる。なかなか素敵な住環境である。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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