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稲城洞窟めぐり・穴澤天神社

与党大物政治家の苗字がずらりと並ぶ川崎市多摩区菅仙谷から小沢城址を越えた向こうは東京都稲城市。多摩丘陵に広がる人口8万人のマイナーベッドタウンといったところで一般的には「よみうりランド」がある街で知られているが、遊園地の大半は川崎市側に所在する。
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川崎市菅仙谷側の小沢城址から京王よみうりランド駅方面に抜ける道を下っていくと、穴澤天神社の境内に辿り着く。


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穴澤天神社側から来た道を振り返るとこんなきわどい階段があったりするので高尾山気分でハイヒールにスカートなんぞ履いて「パワースポット」などとほざきながらピクニックしたら怪我しかねないので要注意。なかなかワイルドな県境越えである。
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穴澤天神社から小沢城址までは300メートル程の道のりだそうだが、実際はそれよりも長く感じる。
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で、山を降りていきなり神社の境内へ入る訳だが、この穴澤天神社も歴史が古く孝安天皇時代の創建とも言い伝えられる。
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天神社というだけあって菅原道真公が祀られているが主祭神は少彦名命。境内下の斜面には「穴澤」の名の通り横穴が残されている。秋に訪問したので、拝殿前にそびえるイチョウの大木が綺麗に色づいている。
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神社自体は別に珍な要素もないので、境内下へ通じる階段を降りて横穴がある場所へ向かう。
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そこには小沢城址の山から淡々と流れる御神水があった。東京自体、これだけ都会にも関わらず湧き水が豊富な土地だったりするわけだが、ここ穴澤天神社の御神水も「東京の名湧水57選」に指定された湧き水で、時折有り難そうに水を汲みに来る人々の姿があるとか。
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御神水の横には大きく注意書きが貼り出されている。一応煮沸すれば飲み水にも使えるらしい。すぐ裏山ではよみうりランドが谷を埋立てる工事を計画していて菅仙谷住民と揉めている訳だが、大丈夫なんだろうか。
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その湧き水の隣に鳥居が建てられた横穴がひっそりと佇んでいる。洞窟と呼ぶにはあまり奥行きがないので、横穴ということになるのだが、それでも結構本格的な雰囲気がある。
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横穴の入口は人ひとり分ようやく通れるくらいに狭く大量の水が滲み出していて、普段着で入り込むのはちょっと勇気がいる。もうこの時点で川口浩探検隊の気分ですね。
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穴から先っちょだけ入ってみたら内部はこんな感じだ。凄まじい湿気と水で壁全体が濡れている。横穴の最奥部には何かが祀られているようだが、よく見えない。
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もう一つの横穴に入ると、こっちはもう少し奥行きがある。最奥部には小さな祠がありお供え物も添えられていた。水が大量に滴り落ちているので、中に入るのは遠慮しておいた。
同じ稲城で洞窟巡りで言えば、すぐ近くにある威光寺境内の「弁天洞窟」の方が有名で、こっちはかなり奥行きが深く本格的である。稲城といえばよみうりランド(川崎市側にあるけど)といったイメージだが、実は都心から最も近い洞窟探検スポットだった訳だ。
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束の間の洞窟巡りを終わらせて穴澤天神社を離れる。本来の神社の鳥居は山の下にあった。
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横穴や御神水などを見ながらだと気付かなかったが、ここから境内に入ると結構な高さの階段を登る事になる。
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時代の流れを拒否するかのような空間を抜けると目の前は稲城市内を流れる三沢川と、京王相模原線の高架が走っている。ここでも繰り広げられる自然環境と宅地化との仁義なきせめぎ合い。
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京王よみうりランド駅へ向かう道中には広大な柿農園が見られる。多摩丘陵付近は柿の栽培が今も盛んである。川崎市側には柿生という地名もあるくらいだしな。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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