東京屈指の下町仕様アーケード商店街がある板橋区「大山」を歩く

板橋区

<1ページ目を読む

池袋至近の活気ある下町といった趣きの板橋区「大山」。庶民的なお買い物スポットや外食店には事欠かず住みやすそうな街だと思う一方で怪しげな風景もあちこちに残っていて面白い。

大山駅近くの東武線沿いにが不自然にバラック民家が密集する一帯がわずかながら存在している。その1階部分の多くが個人経営の居酒屋になっている。いわゆる駅前バラック居酒屋横丁の類だ。これも戦後のドサクサの成れの果てなのか。

バラック居酒屋密集地帯は北側に向けて不自然に街路がハの字型に狭まっていて、南側はハッピーロード大山商店街に接続している。

狭い部分は人がすれ違うのもやっとである。2階部分は居住スペースになっているようだが、バルコニーが向かいの建物に当たりそうな程にせり出していて迫力がある。

そんな場所には決まってピースボートのポスターがある。日本各地の都市におけるポスター七不思議の一つだ。

「ピースボート」の他にも「神経症は君だけじゃない」「探偵社AG」「共産党」「公明党」等々、街角に増殖しまくるポスターの謎。特に路地裏や寂れた住宅地には必ず貼られている。このミステリーを解明してくれる勇猛なメンバーを当DEEP案内編集部では募集しているぞ!

それだけに留まらず、聖教新聞までポスティングされているのが大山駅前のバラック居酒屋クオリティ。やはり板橋区のノリは山の手のそれではない。

バラック居酒屋は夜ともなると微妙に活気を帯びる。

駅の真ん前であるにも関わらず、まるで隠れ家のような赤提灯ゾーン。

狭苦しい路地裏を抜けたら、そこはパチンコ屋の裏手である。

大山駅の東口臨時改札の前にある某議員事務所には夫婦別姓や外国人参政権に反対と書かれたポスターがベタベタ貼られていて何事かと思った。右寄りだったせいで民主党から除名されてしまった人なのか。大変ですね。

ハッピーロード大山商店街は見た感じ普通に綺麗な商店街でしかないわけだが、よく見ると中華料理屋が多かったりする。池袋起点の下町ゾーンはおしなべて中国人が増加しまくっている。

それに加えてこの界隈は韓国系の店も多い特徴がある。大山や隣接する大谷口あたりは地味にコリアタウンで、川越街道の西側には朝鮮学校も存在している。


タイトルとURLをコピーしました