【東京=トンキン】急速にチャイナタウン化が進んでいる江東区「亀戸」がなんか物凄いアルヨ

江東区

東京23区で江戸川区と並んで中国人の増加率が激しいらしい「江東区」。それは以前お伝えした豊洲地域のタワーマンションを爆買いする富裕層中国人の存在もあるが、一方で富裕層ではないビンボーな中国人がどこに集まっているかというと、200円弁当の「キッチンダイブ」やモッタイナイ商品棚でおなじみ「サンケイスーパー」のある総武線沿線のビンボータウン「亀戸」なのであった。

江東区 亀戸

亀戸に中国人がやたらと多いという話をする前に、随分前に当取材班は亀戸駅の南側、亀戸六丁目にある古びたサウナビルに入居しているド派手な店構えの大型中華料理店「東京大排档」に足を踏み入れて飯を食った事がある。ここは中国人の団体観光客を相手にした、完全に中国人の為の食い物屋になっていて、ランチタイムでひょっこり入る日本人もいるにはいるが、そんな日本人が書き込みをする食べログの口コミ評価も全体的に渋めのものとなっている。

アイヤー!爆安中華料理屋だらけの亀戸駅北口

江東区 亀戸

近年メキメキと中華料理店ばかりが急増しまくっている亀戸駅北口周辺。まず最初に駅北口から明治通り沿いに伸びる「亀戸十三間通り商店街」を歩くと、亀戸中央通商店街の入口から北側に何軒も真新しい中華料理店が見られる。昔サンケイスーパーを見物に行った頃に通り掛かった時にはこんなにチャイナ感キツくなかったはずなのに…

江東区 亀戸

「チャイナ厨房」「華鑫園(かしんえん)」と二軒仲良く中華料理店が並んでいる件。案の定亀戸は中華料理店激戦区になっており街の貧乏臭さも相まって各店舗価格のダンピングが恐ろしい程に進んでいるのが特徴。

この店舗もラーメン+焼餃子セットが380円という爆安価格で、他にも5つの半額料理を設定しておりエビチリ410円、イカゲソ唐揚げ200円、生ビールは一杯260円と激安っぷりが凄く某日○屋も苦戦を強いられそうな勢い。その上に入居しているのは韓国色全開なカラオケ居酒屋「サラン」。パスポートの要らない特定アジア旅行が満喫できるニダアルヨ。

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そしてこの辺の雑居ビルに入居しているもので多いのはフィリピンパブ。”フィリピーナ・コリア・チャイナ 事情アルヨ”(By O2 from MSC「団地 Back in the day」)な光景がリアルに拝めるのが下町亀戸なのである。

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さらに同じ北口でも亀戸ぎょうざやホルモン・焼肉店が密集する肉の匂いが充満する路地裏飲食街を抜けるとその先にも大陸系中華料理店がびっしり。この「三国志」という店もチャーシュー麺を550円、酢豚を600円で出していてコスパ良すぎなのだが、ライス・カレー・点心等が15種類食べ放題というサービスまでこの値段で付いてくるらしく商売成り立つのか?と思う程なのだが、最近営業してないっぽいです。

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そんな三国志のすぐ隣のビルにあるのもやはり中華料理居酒屋なのだが店名が「佳名℃」(カメイド)…どういうセンスやねん…しかしここには以前「揚洋」という別の中華料理屋が入居していた。オーナーが変わって看板がすげ替わる事が多いのもこうした下町大陸系中華料理店の特徴。

中国で大ブームの武漢発祥ソウルフード「鴨脖」が亀戸でも食える

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それから蔵前橋通りを亀戸天神方面に進むと、通り沿いにもチャイナ臭満載の真新しい店舗が見かけられる。「友達物産」というアジア食品店はどう見ても中国人向けだし、その隣にも「鳳凰居」という広東料理店と、中国でブームとなっている鴨首肉の専門店が入っている。

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中国武漢発祥で、大陸全土でブームとなっているらしい鴨首肉(鴨脖)の専門店はここ数年で首都圏のチャイナタウン各所に上陸し始めている。鴨とは書かれているが中国語で「鴨」はアヒルの事を指す。亀戸の蔵前橋通り沿いにある「絶味鴨頚王」は日本総本店と名乗っている通り、中国から進出してきた日本第一号店らしい。しかし店構えからして全然日本にいる気がしないな…

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2014年6月25日にオープンしているのでまだまだ日が浅い。オープニングキャンペーンで1500円以上買い物するとおまけで色々付けてくれていたらしいが、ご親切に日本語で書いてあっても中国人が持ち込んだ正体不明の食べ物に先ず興味を示して訪れる日本人の姿がない。

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とりあえず入店。のっけから店員の中国小姐の挨拶が「你好」だし後で気づいて「アナタ日本人デスカ」とか言われてしまったが、やはり殆ど日本語が通じない。完全なるアウェー感に浸りながらも店内に3~4あるテーブル席の一つに座り込む。殺風景な店内には中国語で「アルコールの持ち込み禁止」と意味する注意書きがある。

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しばらく待つと小姐が「鴨脖」一人前(300円)を紙に包んで持ってきてくれた。見ての通り、アヒルの首の肉を店特製の甘辛いタレに漬けて煮込んだ中国人のソウルフード。首肉に限らず頭や舌、足ひれといった部位毎にも売られていて種類は様々である。首肉は骨が多いので可食部が少なく、備え付けのビニール手袋で掴んでは前歯で肉を削りながら食う。後を引く味で確かにビールのアテに良い。

新大久保や西川口にも鴨脖専門店が増え始めているが、店舗によっては中国人の好きなカラシビ系の麻辣味にしていたりと意外にバリエーションが豊富なのだ。

次回は同じくチャイナタウン化激しい「亀戸中央通り」をレポートします。



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