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観光不毛県・埼玉の星!小江戸「川越」をぶらーり 

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川越と言えばもう一ヶ所見逃してはならないのが「菓子屋横丁」。川越の蔵造りの街並みから時の鐘とは反対側の路地に入った所にある寺「養寿院」の門前町に明治の初期から駄菓子の製造業者が集まるようになった所で、関東大震災時に打撃を受けていた東京に代わって、製造業者が川越に集まるようになり昭和初期には最盛期を迎え、70軒以上もの業者が居たとされる。

戦後の菓子屋横丁は時代の変遷とともに衰退の一途を辿っていたそうだが、川越の観光地化と近年のレトロブームだかなんだかで息を吹き返しているようだ。

現在は20軒程度の駄菓子屋がずらずら並んでいて、それぞれレトロっぽさ全開、夕闇に裸電球で客を迎えている。

で、菓子屋横丁にやってくると巨大な麩菓子が目に付く。野球のバットくらいの大きさはあって、長いものでは1メートルを越す、かさばるにも程がある土産物の一つだ。

麩菓子の他にも「川越名物福福せん」と名づけられた巨大な煎餅が目に付く。わざと風船のように膨らませてかさ増ししているが中は空洞という変わった菓子。これも無駄にでかい。

そんな「福福せん」が駄菓子屋の天井近くにまでうず高く積まれている。麩菓子と同様、さぞかし在庫管理が大変そうなシロモノである。見た目のインパクトが凄いな。

菓子屋横丁を少し外れた路地は、寺の門前町ということもあって上品な街並みが続く。こりゃ普通にデートコースだ。

だがそんな場所の一角に変わった施設がある。無料休憩所「陽気遊山」だ。これがただの無料休憩所ではなく個人宅を開放した空間であるのが意外だ。凄く太っ腹だ。

しかも個人宅の割にはただ者ではない民家のいでたちに、さらに驚いてしまう。

明治の川越大火からも免れた江戸時代から残る建物の一つで、江戸時代には修験道場として、幕末には料亭として繁盛したと言われ、かの森鴎外も訪れた事があるという格式の高い屋敷なのだ。さすがそれだけの建物だけあって、市の指定文化財でもある。

玄関口にこの屋敷についての由来がびっしりと書かれているのでしばし読み耽ける。料亭の後には天理教教会、そして現在は天理教から独立したらしい「教祖中山みき直属陽氣づくめ川越教会」だという。

説明には現在まで災難を越えて建物が現存できたのは天理教から離脱し独立したおかげだなどと書かれている。なんか事情はよくわからんが天理教と関わりがあるらしい。まあ細かい事はどうでもいい。ここは個人の善意で開放されている休憩所なのだ。

江戸時代の趣きをそのままに残す部屋を楽しみながら縁台に座り込んで好き勝手にくつろいで行けるという、心地の良い場所なのだ。

それはいいのだが、この「陽気遊山」にはやたらと猫が住み着いている。川越でも有名な猫屋敷なんだそうだ。猫を見ると途端にテンションが上がるのが取材班一同の特徴。

屋敷の庭の奥に入るとなんと子猫が繁殖しまくっているではないか。ゴミが散乱されていて半ば廃墟のような状態で、転げたゴミ箱の中にも子猫が眠っている。

気がつけば周りには凄まじい数の猫がこちらを見つめている。こりゃやばい。しかし猫を可愛がるのも良いが避妊くらいはしてやれよと思う訳だが、そのへんの事情はどうなっているんだろう。

なお、この屋敷は週末だけ開放されていて、家主は近くに住んでいるとの事で普段はほったらかし状態になっているのかも知れない。見た感じ敷地の半分以上が廃墟同然になっている。

噂を聞きつけた人間がこういう場所に野良猫を捨てたりして猫屋敷は巨大化するわけで。

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観光不毛県・埼玉の星!小江戸「川越」をぶらーり(2009年)


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