埼玉の「霞ヶ関」は官庁街じゃないけど川越のリトルネパールだった件

川越市

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川越市 霞ヶ関

駅前から南西方向に歩くと「かすみ北通り」というのがあり、「かすみ商店街」という名称の看板もあり、一応こちらも商店街になっているらしい。地味に大学キャンパスまであるというので様子を見に行く事にする。

川越市 霞ヶ関

このかすみ北通り沿いには「東京国際大学」というあまり聞いた事のない大学のキャンパスがあり、一応ながら埼玉の霞ヶ関は官庁街ではなく学生街だったという事が分かる。埼玉なのに東京国際大学があるのは、千葉に東京ディズニーランドがあるようなものか。

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東京国際大学の学生御用達と思われる飲食店が充実しているのも特徴だが、一軒だけやたら存在感の強い青い三角屋根の山小屋風の建物があり目を引く。地元霞ヶ関では老舗のレストラン「エトワール」である。見た目通りに洋食系がメイン。

川越市 霞ヶ関

この店構えといい看板といい、チェーン系ファミレス全盛以前のレトロな非日常感が味わえる純昭和のファミリーレストランといった風情が漂う。

川越市 霞ヶ関

他にもこちらの「喫茶祇園」あたりもかなり渋めな外観となっており非常にそそられるのであるが、正直ここまで色々あるとは思わなかったよ埼玉の霞ヶ関。

川越市 霞ヶ関

…で、お家賃の安い東上線沿線らしく、この辺にも韓国料理屋やインド料理屋など外国人が経営する店もやけに充実しているのが特徴だ。東京国際大学があるせいで国際化しているのかどうかは定かではない。

川越市 霞ヶ関

店が潰れて空きテナントになってはいるが、ネパール・インドレストランがここにも。通行人がやけにインド・ネパール系の外国人が多いのがさっきから気になっていたが、どうも川越市霞ヶ関地区はネパール人コミュニティが形成されている地域で、テレビでも一度川越のネパールタウンだと紹介された事があるらしい。

川越市 霞ヶ関

かすみ商店街をちょっと外れた所にも、恐ろしく場末感を漂わせるこんな飲み屋の建物まである。二階建てで三軒横並びだけど、店のファサードがボロボロで左端の店は看板が錆びて落ちてしまっているし外壁は蔦まみれだ。

川越市 霞ヶ関

昭和全開な霞ヶ関の場末の居酒屋、未だに現役でございます。近所のオッサン達の憩いの場と化していそうである。

川越市 霞ヶ関

ここんとこ、すっかり日が暮れるのも早くなったが、「スナック霞の夜」が気になったもののやたら腹が減ったのでそろそろ飯を食う事にする。ネパール人コミュニティも気になるが、まずは地元民に愛されている土着的な店に行きたいと思っていたら…

川越市 霞ヶ関

霞ヶ関駅から東側にだいぶ歩いたところ、自動車教習所の近くにある「かすみ食堂」の前までやってきた。どうやら霞ヶ関住民に絶大な支持を得ているというがどう見ても街の大衆食堂である。だが店の看板には「中国料理・和食」とあるように、実は中華料理系に強い食堂でもある。店内に入るとまだ夕飯時には早いにも関わらず居酒屋代わりに常駐する地元のオッサン達で満員御礼なのだ。

川越市 霞ヶ関

かすみ食堂で「五目めん・焼肉・小ライスセット」を注文。米は新潟産コシヒカリ、そしてこの優しい味付け。店主の婆ちゃんと厨房の旦那さんと配膳係のお孫さんの家族経営で長年続いているそうだ。これぞ庶民派の東上線グルメである、としか言いようがない鉄板ぶり。メニューの品数もやたら多いので、一度来ただけでは済まないボリュームである。まあ、いずれまた霞ヶ関に来る事にしよう。


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