2018年8月19日、川口市東内野の路上である殺人未遂事件が起きた。「32歳男性の肩を警棒で殴りつけた上、首をナイフで刺した」というものである。駐車トラブルが原因だったとも報じられているが、傍目には「治安の悪い川口市の日常だな」くらいにしか思わずにそのまま忘れ去られそうな事件でしかない。しかしこの事件を起こした犯人である、この地域のアパートで暮らしていた「45歳男」の名前が報じられるやいなや、もう30年近くも前に起きた、あの忌まわしい事件に関わっていた人物であるという事を、このニュースを見た一部の人々は忘れる事もなくずっと覚えていたのである。
足立区綾瀬の住宅街、何の変哲も無い下町の生活空間の一角としか思えない場所の、何の変哲も無い一軒家で起きた、あの凄惨極まる「女子高生コンクリート詰め殺人事件」(通称・綾瀬コンクリ殺人)。この事件の舞台となった一軒家に一家で住んでいた「少年C」と呼ばれていたその人物が30年の時を経て再犯を行い逮捕された事で、事件の存在を忘れなかった人々の間で再び大きな衝撃が走っている。
あの事件が起きたのは昭和63(1988)年11月25日から64(1989)年1月4日までに掛けての40日間。事件のあらましについてはネットで「綾瀬コンクリ殺人」だとか、東京高裁での控訴審の事件番号「平成2年(う)第1058号」などとキーワードに入れてググればすぐに胸糞の悪くなる文章がいくらでも見つかるので、ここでは語らない。
事件から30年近くも経っているのに、未だに語られ続け、足立区の評判をことごとく貶めている。昭和の終わりに綾瀬の自宅に一人の少女を監禁し、その命を奪う大罪を犯した「元少年C」が、足立区に隣接する埼玉県川口市で暮らし、平成の終わりが近づく今、再び殺人未遂事件を犯したのである。
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