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まだキューポラのある街「川口」 

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鋳物の街・川口市の中心地である本町や金山町あたりにはちらほら鋳物工場が残っている他、かなり年季の入った豪邸があちこちに建っている。路地を抜けていくと途中に児童公園らしきスペースと、その奥に公共施設が建っているのが見えた。「本町たたら荘」と書かれた看板がある。川口市の老人福祉施設のようだ。たたらと言うのは鋳物の街に因んでいる。

公園の奥まった所に建つ本町たたら荘に隣接して、これまた年季の入りまくりな洋館が塀の向こうに建っている。その隣は昔ながらの土蔵。ここも古くからの有力者の家であろうか。

公園の隣に建つ民家も鋳物工場の社長宅か何かだろうか?やけに立派なので気になってしまう。玄関周りが小奇麗なのでまだ廃屋にはなっていなさそうな感じがしたが限りなくそれに近い風貌。

公園敷地内からこの民家の横っ面を眺めると建物がかなり凄い事になっている。

そしてこの児童公園の敷地自体もモダンなデザインのフェンスや門柱の跡などが残っているあたり、元は鋳物工場関連の何かだったのではないかと思われる。

児童公園を離れて住宅地を周った所から脇道が路地の奥に伸びている。こういう道を見つけると本能的に入ってみたくなる。車も通れない細い路地だが、民家の玄関がこんな場所にあったりする。

その路地の途中に放置状態にされた土地が見える。中心市街地にも関わらずこれだけ土地を余らせてるという事は昔からの大地主でもいるからだろうか。不思議とこの界隈はマンションの開発が進んでいない。

路地をずんずん進んでいくと突き当たりに出てしまったかと思ったのだが、そこから路地が左へ折れ曲がっている。突き当たりの正面にまた児童公園から見えたあの洋館が出てきた。

この洋館、やはり民家としては使われていないらしく2階部分の窓にはトタン板で目張りされていたりする。建物の正体が何なのか気になって調べたが、とある個人名の資産管理会社の名前が出てきた。個人名とはこの近くにある鋳物工場の名前だったので、やはり鋳物関連の何かなんだろうな。

それにしても異様な空間である。煉瓦とコンクリートで囲まれた塀の中に居ると、まるで路地の奥にタイムマシーンが仕掛けられていたかのような錯覚に陥る。恐らくは鋳物工場のオーナーである私有地内に通された路地なんだろうが、そのせいで昔の状態のまま残されたのだろう。

さらに煉瓦塀を辿ると東側の商店街方向に抜ける事が出来る。煉瓦塀は延々と路地の先まで続いていた。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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