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【川崎市】京浜急行電鉄のルーツ・京急大師線に乗って行く「川崎大師」駅前の街並み(2009年)

京急川崎駅から伸びる京急大師線、川崎大師への参拝客の輸送のために明治32(1899)年に開業した京浜急行電鉄のルーツと呼べる路線であり、その途中にある「川崎大師駅」前に降り立った。

この地にある「川崎大師・平間寺」は紛れもなく川崎を代表する寺である。江戸時代に徳川11代将軍・家斉が厄除けに参拝に訪れるようになった以降「厄除け大師」として庶民からの厚い信仰を寄せる宗教拠点に発展した。江戸時代の庶民にとって徳川家はそこまで絶対的なブランドな訳だ。

現在も川崎大師は初詣の名所として、大師線の車内や川崎大師駅前から伸びる平間寺への参道が、新年の一時期にとてつもない混雑を見せることもある。

ちなみに4月第1日曜日にはこの近くにある金山神社(若宮八幡宮境内)で行われる天下の奇祭「かなまら祭」に大量の参拝客が押し寄せる。このかなまら祭というのがどうしようもなくアレなのだが詳しくはまたの機会にでも。

駅の周辺では古い下町風景がしこたま残る場所をあちらこちらに見ることができる。川崎区と隣の大田区をひっくるめたらコインランドリーと銭湯の密集率は首都圏随一ではないだろうか。

あまりに年季の入りすぎた「ダイシボウル」というボウリング場もある。いまどきコンピューター採点が当たり前だがここではいまだに鉛筆で手書きだという化石のようなボウリング場だという。1階には普通にスーパーも入っていてモロ地元民の生活の場になっている。

ダイシボウルの脇のスペース。今にも朽ち果てそうな非常階段に萌え。

駅から川崎大師を結ぶ商店街。やはり古臭さは残るものの参拝客が途切れることはない。浅草寺しか知らなかったので、最初は意外に思ったが、初詣の時期に来ると参拝客だらけでとんでもない大混雑を見せる場所だし、街の風景は一目見たくらいではわからないものである。

川崎大師の参道に来るとよく見かけるのが縁起物である「だるま」を大量に並べる店だ。

今時だるまなんて選挙シーズンにテレビで見かける以外あんまり目にする機会もないような気がするが、ここでは普通のだるまに加えて、赤じゃなくて黄色や青などの変り種もあったり、ストラップになっただるまもいたり随分と多彩。群馬の高崎や埼玉の越谷などが主な出産地である。

川崎大師・平間寺の門前に差し掛かってくるといよいよ雰囲気は浅草あたりのそれに近くなる。あちらこちらでトントコトントコと板を叩く音が聞こえてくるのは大師土産「とんとこ飴」(ネーミングそのままやないけ)を包丁で軽快に切る音である。

とんとことんとこ。職人一同、一日中飴を切っております。環境省「残したい日本の音風景100選」に選定されている。

全然仕事をしない職人もいるがよく見たらマネキンでした。たぶん電動仕掛けで動くのだろうか、まな板には動いた跡が見られる。中華人民共和国製「刀削麺マシーン」のような機械を導入するとさぞかし商売が捗るのではないかと思うが如何だろうか。

川崎大師らしさを特徴づけるものがだるま屋と飴屋だ。浅草とはまた違った情緒を感じる。

やっぱり場所柄なのかも知れないがご年配が多い。ノリは浅草というよりも巣鴨かなぁ?

さすがに徳川家ゆかりの寺だけあって立派な本堂である。大本堂の中に祀られているご本尊は厄除弘法大師。厄除けのご利益を求めて、神奈川・東京をはじめ厄年の人が大勢集まる。

しかもまたもこんな立派な五重塔までもが。川崎といったら工業都市のイメージしかないだけにやっぱり意外に感じるのだ。

高尾山薬王院、成田山新勝寺とともに真言宗智山派の関東における大本山の一つである平間寺の境内はやけに黄金が目立つ。本堂向かって右側に建つ「祈りと平和の像」も立派であるが、境内の裏に回ると…

信徒会館の建物の屋上にもかなり豪華な装飾が置かれていたりする。真言宗智山派の重要拠点でもあるので、周辺にはお坊さんが暮らしている寮があるなど、なかなかの宗教タウンっぷりを見せている。

さらに信徒会館の裏側には、つい最近の2008年に開設されたという「薬師殿」の建物がデデーンとそびえていたのだ。境内から出てくると横から見る格好となるが、イスラムのモスクと勘違いしそうになる妙な建築だ。

工業都市川崎において創建880年を迎える関東有数の古刹・川崎大師を見た後は、いよいよ川崎DEEPの肝であるコリアタウンおおひん地区などがある最強下町ゾーンへ突入する。


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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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