まさに千葉のリトル九州、新日鐵住金の城下町・君津市八重原地区を歩く

君津市

特定地域出身者が集住する地域というものに普段から興味が尽きないDEEP案内取材班、首都圏に三河島や西新井、そして川崎臨海部のようなコリアタウンもあれば、川口や蕨にいるクルド人や中国人をはじめとする多民族コミュニティといった外国人ネタに留まらず、日本国籍者に的を絞れば鶴見のような沖縄出身者コミュニティといったものにも注目してきたわけだ。

しかし今回のネタは「千葉県君津市にある九州出身者コミュニティ」の話である。君津ですか。どこにあるのかと地図を眺めると、東京湾アクアラインで川崎と繋がった先の房総半島にある街だ。この街が「千葉のリトル九州」と呼ばれているという話を聞き、果たしてどのようなものか見に行きたかったのだ。

東京湾と接する千葉県内房地方にある君津市には「新日鐵住金君津製鐵所」がある。この製鉄所は君津市の湾岸部のほぼ全域を占める埋立地に広大な面積の工場を抱え、昭和40(1965)年の操業開始から現在まで地元の有力な産業拠点として機能しており、君津市が「リトル九州」と呼ばれるのはこの製鉄所に勤める従業員に九州出身者が多い事が起因している。

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