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【足立区】川向かいは東京拘置所…日光街道の宿場町「北千住」ダークサイド探訪 (2010年)

古くから宿場町として多くの人々が行き来した千住の街。もちろん人々の往来の歴史には表も裏もある。ここでは千住の街の裏側を少しだけお見せすることにしよう。

北千住駅から街道沿いに北上すると、荒川の土手が姿を見せる。都心にあって開放的な河川敷を間近にすることのできる、オアシスのような場所。

足立区のマスコットキャラでるアダチンも荒川の土手をてくてくお散歩するのが大好きなのである。気持ちいいだチ~ン。

しかしその河川敷の向こうには、巨大戦艦のごとき仰々しい佇まいを見せる日本最大の拘置施設「東京拘置所」の建物が厳然と存在している。川向こうは小菅監獄。それが北千住の街のもう一つの姿。

東京拘置所を目の前にする千住の荒川鉄橋下のコンクリート橋脚には何者かがスプレーで容赦なく拘置所の受刑者であるオウム真理教関係者の名前をあげつらって死刑だの日本の敵だの好き放題書き殴っている。

さすが拘置所という場所柄だけあって負のオーラが集積するのだろうが、それにしても落書きの凄まじさが常軌を逸している。

あの地下鉄サリンからもう15年も経とうとしているわけだが、あの出来事が社会に与えた影響の大きさからすると、この異常な落書き程度はさもありなん、といった所である。

さらに「落書するならオウムのアジト」と落書きされる始末。次から次へと落書き犯が現れてイタチごっこになっている様子だ。

そんな不気味な光景があることを何も知らない人々が毎日電車に乗ってこの荒川鉄橋を跨ぐのである。なんと4路線が並列で走っているという類稀なる鉄橋なのだが、JR常磐線、東京メトロ千代田線、東武伊勢崎線、さらに近年つくばエクスプレスの鉄橋まで追加されて今の形になった。下から見ると、凄い迫力だ。

荒川の土手から再度北千住駅近くに戻る。さすがDQN地帯の足立区だけあって駅周辺は風俗店が至る所に置かれている。

駅前の本町センター商店街に入り右手の路地を眺めると、何やら古めかしいネオンサインが奥の方できらきら輝いているのが見える。

その明かりにつられて路地に足を踏み入れると、「ソープキング」などとデカデカと書かれたネオンサインだった。

ソープでなおかつキングであるという可笑しさもさることながら異様過ぎるのがこれが住宅街のど真ん中にあるという事。

よくわからんが北千住を訪れるババ専にはよく知られた店らしい。老舗店舗で昔のお嬢が歳を食ってそのまま出ていますという、どう見てもお化け屋敷です、本当にありがとうございました。(ソープキングは2011年に廃業したとの事です)

かつて宿場町だった千住には赤線(千住遊郭)も存在していたと言う。人が集まる所には風俗あり。時代は変わろうとも街の歴史はそう簡単には変わらない。


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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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