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北浦和駅前に昭和過ぎるオツな酒場通りが生き残っていた!「三州屋商店会」を歩く

今回当取材班がやってきたのは、さいたま市浦和区、京浜東北線北浦和駅近くの一画。浦和と大宮に挟まれて地味な存在感を放つこの界隈だが、滅多な用事では降りる機会も無さそうな場所にわざわざ来た理由…それは「北浦和駅近くにボロくてヤバイ飲食街がありますよ」というタレコミ情報に基いての事だった。

さいたま市 北浦和

へぇ…北浦和ですか…個人的には京浜東北線に乗ってその手前にある西川口や蕨にはそれぞれ十回くらい足を運んでいる程だったが、浦和なんててっきり綺麗どころで、どうせ文教都市だし我々の好物である小汚い飲み屋街なんて残ってないんでしょ?と思い込みがあって、今まで何となく北浦和という街にも降り立った事が無かったのだ。しかし駅からもこのような古臭いダンス教室なんぞが入った雑居ビルも見えますしですね…

さいたま市 北浦和

北浦和駅西口から線路沿いに少し歩いた所で左に折れる。すると埼玉メディカルセンター(旧埼玉社会保険病院)の建物がそびえる手前の所に、何やら古ぼけた建物がぽつぽつ残っているのが見える。あれだ…

さいたま市 北浦和

駅から徒歩3分くらいだろうか、この一画だけにまるで戦後の赤線を彷彿とさせるような飲み屋街がピンポイントで残っているというのも意外だったが、見た所十数店舗程ある店舗スペースの7割くらいが廃業しているようで、他の区画は軒並みコインパーキングに変わっているあたり、かなり衰退具合が激しい。

さいたま市 北浦和

かつての一杯飲み屋の店の中もごっそり居抜きで月極駐車場にしてしまっているあたり、何だか物悲しい気分にさせてくれる。

さいたま市 北浦和

昔から営業している古い居酒屋やら大衆割烹やらが僅かにある一方で、ちょっと今どきっぽいカジュアルワインバーみたいなのもあって、こんな場末でも新旧入り乱れているのが意外。

さいたま市 北浦和

飲み屋街の路地を北側から見るとこの通り、途中に道路が横切っているが、その向こうにも飲み屋街が連なっている。よもや北浦和にこんな酒場通りがあろうとは!

さいたま市 北浦和

そしてこの酒場通りには「三州屋商店会」という名称が付いているという事が、街路灯に貼り付けられたプレートで判明した。三州屋街とも呼ばれていて、どうやらかなり昔に「三州屋」という料亭が当地にあり、ちょっとした遊興地として栄えていた時代もあったらしい。

さいたま市 北浦和

同じ北浦和には東口の「栄通り」あたりに若干古い盛り場の名残りが見られる。今でこそ「文教都市」のイメージが先行して優良住宅地が立ち並ぶようになった浦和ですが、昔はもっと混然とした街並みが広がっていたのだろうな。

さいたま市 北浦和

で、こういうオツな路地に猫さんが暮らしているのは定番パターン。首輪がついてるし、この辺の飼い猫みたいですね。

さいたま市 北浦和

埼玉メディカルセンター側の道沿いに出るとこちら側にも歯抜け状に残った飲食店長屋が…元クリーニング店でその前はスポーツ用品店だったらしい店舗跡も居抜きで月極駐車場に。その隣は今どきなカフェ飯屋である。

さいたま市 北浦和

この両脇もコインパーキングに化けているのだが、2012年のストリートビューで見るとカフェ飯屋の右隣にも同じような建物があって、北海太郎という居酒屋があった事が確認できる。

さいたま市 北浦和

そして気になるもう一方の飲食街の様子も見てみましょう。こちらは行き止まりのコの字型となっていてその入口に「つくし」という古い一杯飲み屋をそのまんま居抜きで使っている飲食店がある。

さいたま市 北浦和

一歩足を踏み入れると…なかなか濃ゆい空間が残ってましたね…両側に建物が残っている方が迫力が違うのは当然だが、現役で営業している奥の三店舗は全部スナックばかりです。

さいたま市 北浦和

「つくし」の真向かいにはカラフルな玄関口や飾り物が妙に目立ったフィリピンパブが一軒。西川口では腐る程見かける代物だが、文教都市浦和では「はぐれメタル」クラスのレア物件。北浦和でも、東口の一角はちょっとアレな感じがしますが、ダークサイドな感じはしませんもんね。

さいたま市 北浦和

それにしても昼間から営業しているこちらの「つくし」…手前の自販機まで店のオリジナル仕様な割には一切リフォームしていない店構え、しかも「洋食屋」と銘打っているのが気になってしょうがない。入りづらさ全開だが、空きっ腹の胃袋に耐えかねて、思い切って入ってみた。

さいたま市 北浦和

店の中まで当時の一杯飲み屋のまんま、カウンター席のみで営業している洋食屋「つくし」、自慢の一品は長崎風、大阪風と合計5種類あるというトルコライス。どれを食っても千円でお釣りが来るし結構本格的で旨い。これは穴場過ぎる…というわけで、たまのお出かけに「北浦和」は如何でしょうか。


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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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