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【店舗移転】町田市野津田町の至宝・三色旗はためくバラック酒場「春見の焼鳥」 

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やたら気合いが入りまくりの手書き看板に占拠された店の玄関周りを見る度ゾクゾクしてしまいそうになる訳だが、日曜の定休日を避けて今度は別の日に訪れた。店主が掲げる人間革命ならぬ「焼鳥革命」の真相を確かめる為に折伏される覚悟で店内に潜入した。

店舗に入ると案の定年老いた老夫婦が切り盛りしている個人経営の居酒屋であった。客の少ない時間帯に入ったためか奥さん一人だけだった。で、相変わらず店の中にも手書き看板がいっぱい。カウンター8席程度に向かいの「予約席」のプレートが乗ったテーブル席が3つとこじんまりしていて、焼鳥は持ち帰りの客も多いようだ。

店の外観があまりにキョーレツ過ぎたので、いざ店内に入ってみると綺麗で掃除が行き届いていたのが意外な印象だった。そこには飲酒運転はやめましょう、との手書き看板。焼鳥やもつ煮込み以外には釜めしも出しているらしいが、一度にそんなに食べ切れないので泣く泣くパスした。

やはりご近所の常連が客の殆どだろう。ボトルキープされた日本酒に焼酎がずらりと並べられたカウンター奥の棚を見つつ、ベタな演歌がエンドレスで流される店内BGMを聞きながら注文したとり丼が運ばれるのを待つ。「氷のグラスで生ビール ドブ」しながら。ちゃんと冷凍庫に入れられてキンキンに冷えたグラスで生ビールが来るんですね。

ご飯も具もてんこ盛りな「とり丼」が来ましたよ。これで500円ポッキリはコストパフォーマンス良すぎ。隣には食事目的の現場作業員2名が大盛りでとり丼をオーダーしていたが、あまりに大量過ぎて笑ってしまった。究極の味かどうかは個人の判断の分かれる所だが、全然OK。普通盛りでも腹ぱんぱんになりました。

飯を食い終わった後、店の奥にあるボットン便所を借りてから会計を済ませて、再度「春見」の店舗の建物を遠巻きに眺めた。店の右側に店主の自宅が棟続きになっている。見た目にも相当古いのは明らかである。築年数どのくらいだこれ。

建物の端の部分は納屋だろうかほぼ廃屋化していたが、こちらには公明党ではなく自民党ポスター掲示板がある。元連立与党だったよしみかどうかは定かではない。

壊れた板葺きの外壁が見える納屋にはいつのものか分からない「アキツ発動機」のブリキ看板。

そして真向かいには葬儀式場があるというなかなか香ばしい立地条件である。この近所にはせいぜいパチンコ屋かコンビニくらいしか店がないし、町田の市街地からもかなり離れているので、春見の焼鳥が無ければ、至って退屈な郊外の風景しかない。

そして非常に残念な話だが、この個性的過ぎる「春見の焼鳥」の店舗もとうとう区画整理による立ち退きで今月(2011年8月)末をもって閉店する事になったのだ!

なんということでしょう…

一見不便な場所に思えるが、小田急線鶴川駅もしくは横浜線淵野辺駅から比較的本数の多いバスに乗って「神学校」バス停で降りたら目の前である。バス会社が「神奈川中央交通」って所が、さすが神奈川県町田市と言われる所以。

※追記:「春見」の店舗は町田市小山町14−2に移転されたようです。


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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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