どうぞ、お好きなSNSで拡散して下さい

何故に神奈川ではないどっち付かずな「町田」を歩く 

新宿から小田急線の快速急行に乗っておよそ30分、東京と横浜の双方にアクセスできるベッドタウンとして発展する人口42万人の中堅都市「町田市」にやってきた。

小田急線とJR横浜線が乗り入れる町田の街の中心「町田駅」。東京都西部では八王子駅前と肩を並べる大型繁華街となっていて、駅前に広がる大きなペデストリアンデッキは小田急とJRの乗換通路の他、各デパートや商業施設に直結していて、かなり都会っぽさを放っているのだ。

駅前の表通りだけを見ても23区のそれと見紛うような発展ぶりだ。しかし地図上で言うとほぼ神奈川県に囲まれた場所にぽつんと孤立するような形で東京都下の街になっている。

しかし明治27年までは町田は神奈川県だったという史実もある。

当時、町田村だった神奈川県多摩郡域(三多摩)が東京府に移管された。町田が東京になったのは上水道水源保全を理由にしたもので、つまりは水利権確保の為だったと言われている。

現在は駅のすぐ南側を流れる境川が実際の神奈川県との境となっていて(なぜか駅南口だけ県境が川を跨いではみ出ている部分がある)、町田駅圏は東京と神奈川の両方に跨っているのだ。

JR横浜線町田駅からは、八王子や橋本、それに新横浜方面、東急田園都市線に繋がっている長津田駅、さらに横浜市営地下鉄グリーンラインが開業した中山駅などからさらに多くの通勤客が行き来している。そこまで行くと都心まで片道1時間では足りないだろうな。ご苦労なこった。

小田急とJRの駅を結ぶ歩道橋は町田市民の大動脈。横浜線経由で新宿に出る通勤客を中心に一日中ごった返していて、人口密度の高さは23区のそれに匹敵している。

そんな通勤客の動線上にそびえ立つはマルイの店舗。隣接する相模原市を含めて大きな商業圏を持っている町田駅周辺には百貨店の数がかなり多い。駅前には他にも町田東急ツインズ、ルミネ、小田急百貨店などがひしめく。

あとは、郊外都市の割に洗練された商業ビルが目立つ中でとりわけ古臭いまんまで異色のショッピングビル「パリオ」。丸窓が特徴的なデザイン、築30年は超えているだろう。

パリオの5階には八王子社会保険事務所。よくあるパターンの駅前スラムクリアランス系再開発ビルや第三セクター系駅ビルの臭いがするが詳しくは不明。

八王子駅前と同様、繁華街化が激しい町田駅周辺では風俗店の客引きや女性に対するスカウトも多いようで、こんな横断幕が駅の真ん前にデデーンと掛かっているのである。

やたらめったら横断幕だらけなのが気になる町田駅前。そんなに治安が悪いのか、この街は?!と思うのだが実際に2回も起きた立てこもり事件でチンピラや警官が死んでたり南口は長年ちょんの間風俗街だったり何気にヤクザが多い町田は色々と暗黒面を背負うあぶないまちだ(ギャグではない)

さっきから見ていても、人の流れが殆どペデストリアンデッキを中心にしているのが分かる。じゃあこの下はどうなっているのかと気になる訳だが、下に降りてみる事にしよう。

殆ど地下同然の薄暗さを見せる町田駅前ペデストリアンデッキの下。そこはバスターミナルも兼ねていて、引っ切り無しに路線バスが乗り入れする。そのバスの運航業者を見ると殆ど「神奈川中央交通」なのだ。

よく見れば目の前の銀行も「横浜銀行」だし、町田が「神奈川県町田市」と揶揄されるのも無理はない。

華やかなペデストリアンデッキとは裏腹にひと気も少なく陰気臭さを漂わせる1階部分。微妙に古臭いのが目に付く。

実際に訪れてみることで意外に巨大な繁華街であることを知る、町田駅前周辺をこれから少しぶらぶらと歩いてみようと思う。

>2ページ目を読む


The following two tabs change content below.
東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。

トップへ戻る
Copy Protected by Chetan's WP-Copyprotect.