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何故に神奈川ではないどっち付かずな「町田」を歩く 

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町田駅前は圧倒的に北口ばかりが発展している訳だが、特に繁華街として賑やかなのは駅の東側一帯に広がる商店街だ。

日が暮れる頃には都心から帰ってきたサラリーマンや家族連れ、学生や地元のヤンキーどもが街に繰り出し、その混雑っぷりはあたかも渋谷や新宿あたりとさほど違いがない程だ。

誰が言ったか「西の渋谷」だなんて一部では呼ばれているそうだがそれは冗談だろう。

都心のそれと変わらない風景の一つにホームレスの存在もある。大量にスーパーのレジ袋を抱えて座り込むオッサンは微動だにしない。人の集まるところにホームレスあり。

小田急・JRの町田駅から東に伸びるメインストリート「町田ターミナルロード商店街」を中心に繁華街が形成されている。

駅前から500メートルも続く長い商店街で、端から端まで歩くと意外にボリュームを感じる。周囲にはタワーマンションも建っていて、表向きにはかなり立派な印象を受ける。

しかし細かなところを観察してみると、やはりどこかしら貧乏臭い雰囲気がそこかしこに残っていて笑える。ダイエーかと思ったらダイソーだった(笑)

地下だけダイエーのグルメシティで他はまるごと百均のダイソーに変わっているのだ。なんでも「日本最大規模の売り場面積を誇るダイソー店舗」らしい。その名も「ダイソー ギガ町田店」。

駅に近い所にある長崎屋もメガドンキホーテになってるし、街の大型スーパーは軒並みメガとかギガのついたDQN御用達店舗に生まれ変わっていてテラワロス。これも時代の流れなのか。

町田のDQN密集率の高さは街のあちこちに書かれた落書きの多さからも伺える。古いビルなどは軒並みタギングで汚されていて、落書きを消そうにもイタチごっこになるだけだし、もうどうにも対処のしようがない。

だがタギングに混ざってくだらない落書きを残すドアホが居るのも町田のヤンキークオリティ。

ああ、もう見てられない…

一見凄く都会的に見えたはずの町田の繁華街も、一つ脇道に入れば途端に雰囲気が変わる。JR町田駅前の通りとターミナルロード商店街の間の路地は、バラック建てのような古い家屋や店舗が残っている。そこに描かれた謎のアートの存在がB級タウン臭を放っている。

バラック家屋群に挟まれたコインパーキングからは古い商店の裏手が見える。町田においても戦後のドサクサで出来た商店街が今に続いているのだ。デパート同士がペデストリアンデッキで結ばれた、駅前の洗練された空気はどこへやら。これが町田の持つ独特の二面性である。

床屋の一軒までも垢抜けないセンスを放っていて抜かりがない町田の路地裏の懐の深さたるや、想像を超えるクオリティ。

そして床屋の隣はコインシャワー完備の「レンタルルーム」。使い方自由なんて書かれていて実に潔い。ラブホテル代わりに使う客がいるのだ。「田んぼ」は消えても盛り場に集まる人間が消える事は決してない。

さらにその先にはゲームセンターが続き、路地を抜けると駅前の大通りに出る。町田が単なるありふれた郊外都市と思ったら大間違いだ。繁華街の雑多さも容赦なくクオリティが高い。


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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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