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アジア一でかい団地らしい草加市の「松原団地」を歩いてきました 

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最寄りの伊勢崎線松原団地駅を降りてしばらく歩くと、高度経済成長期に作られた巨大団地が姿を現す。駅前の再開発エリアとは打って変わって、こちらは年季の古い2階建てのテラスハウスばかりとなる。しかし建て替えに伴う部屋の明け渡しがかなり進んでいて、空き家だらけになっていた。

空き家となったベランダの窓がベニヤ板で塞がれていて、間近に取り壊される日が近づいている事を示している。やはり跡地は効率性ばかりを追い求めたむさ苦しい高層マンションになるのだろうか。

各棟ごとに裏庭が置かれていて、これなら家庭栽培とかも充分できそう。今となってはすっかり雑草だらけですが。

昭和30年代に整備された公団住宅というのは杉並区の阿佐ヶ谷住宅もそうだがやたら開放的である。当時首都圏各地に作られた米軍住宅を参考に作られているともいう。そういえば雰囲気的にも福生あたりの米軍ハウスにどこか似ている。

しかしまだ立ち退きが完了していないらしく、空き家に混じってまだ住み続けている世帯もある。庶民が一戸建て感覚で住める公団住宅なんて首都圏近郊に新しく作られる事はもうないだろうな。引っ越したくないと思う住民も居るかも知れない。

ひたすら広大な松原団地、駅から近い順にA~Dまでの4つのエリアに分かれている。4階建ての中層棟とテラスハウスがだいたい半々くらいに分かれて建っているのだが、駅に近いA地区は再開発されてやたら綺麗な高層マンションに建て変わっている。このへんも近いうちに建て替えられるだろう。

各地区ごと、エリアのちょうど中央あたりに商店街が置かれている。しかしB地区は再開発が近い為か建物が仮設っぽかったり工事中だったりする。

商店街は各地区ごとに一軒ずつ診療所と幼稚園が設置されている。地図で改めてこの辺りを眺めると実にシステマティックな配置となっている事が理
解できよう。さらに小学校が団地の東西に2校、中学校が1校ある。

商店街の名前もそのまんま「B商店街」だもんなあ。味気ないが、どこかシュールである。診療所と歯医者があって、あとは酒屋と電器屋だけ。例によって高齢化が激しく過疎となっている為か、団地のスケールのでかさの割には人通りが少ない気がする。

すっかりくたびれた佇まいの街の電器屋。傍らでは年金族の爺さん達が日向ぼっこしながらご近所さん達と談笑している。

それに対して児童公園には子供の姿は見られず、古びた遊具の数々が寂しく残されているのみ。恐らくここも近いうちに建て替え工事で消える運命だ。

そして出ました団地名物ヤンキーバイク。これバックミラーがないんですけど。塗装がめちゃくちゃ剥げてるのはヤンキーが塗り直したからか?

団地の壁に描かれたヤンキー達の言葉にならぬ表現。行き場のない思春期におけるせめてもの捌け口。彼らにとってのフリーダムは、やはり団地の中でしか見い出せないのだろうか。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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