東京都目黒区…都内屈指の高級住宅街が広がり芸能人が数多く暮らしているというなんともアッパーな地域な訳ですが、そんな目黒区某所をぶらぶらお散歩していた時に随分と香ばしいお宅を発見してしまい思わず呼吸が止まりそうになった。
えー…ここは一体何なのでしょうか。何やら抗議文らしきものがびっしりとお宅の玄関前にベタベタ張られておりますけども、ともかく「何かと闘ってる感」が半端ないですね。おかげ様でこちらにも怪しい電波がゆんゆんと肌に伝わってきます。
「電磁波テロリストの国パー軍に家宅侵入されパンツ一枚にまでチェックされてる」
敷きパッドまる一枚にでかでかとマジックペンで書かれた家の住人の主張はこうだ。電磁波テロリスト?国パー軍?全く意味が分からない。放課後電磁波クラブみたいな感じの奴らなんでしょうか。だとしたら嫌ですね。
そんな電磁波テロリスト「国パー軍」なる組織に百万円を盗まれたと主張している家の主。百万円といったら結構大きな金額だが、これは押し売り訪問販売員とかに何かを買わされたとか、そういう話なのか、空き巣が入った系のお話なんでしょうか。
だが、お金を盗まれただけではなかったようなのだ。さらに家の主は「国パー軍」に向けて「竹のカーペット」の返還を求めている。日本政府が竹島返還を韓国政府に要求するようなノリでしょうか。一度奪われたものはそう簡単に戻ってこないのは国土である竹島も竹のカーペット一つでも同じ事だ。
さらには上空にいるヘリコプターに電磁波攻撃を受けているとも主張している。電磁波攻撃とは一体どのようなものなのか、周辺の民家は全くそのような主張をしている訳でもなく、このお宅だけが張り紙をベタベタ貼って訴えているのみだ。
「国パー軍」の正体が何なのかいまいち部外者には分かりづらいのだが、「自エイ隊」「防エイ省」の固有名詞が書かれた張り紙もあった。国パー軍とはつまり「国防軍」を意味するのだろうか。だが今の日本では自衛隊はあくまで「自衛隊」であり国防軍とは呼ばない。
「スイ眠妨害するな」「防エイ省 歯を返せ」と一部謎の主張も混じっているが、ちょいちょい漢字とカタカナが混じるところも主人の一癖を感じさせてくれる。
電磁波攻撃で眠れないし百万円だけでなく歯も奪われたらしい。歯は歯でも、インプラントとか入れ歯の類かも知れませんね。
だが最も意味不明なのは唐突に一枚だけ場違いな感じで存在する「アカギレこわ~い」と書かれた紙。電磁波攻撃だけに怯えている訳ではないようだ。国パー軍は防ぎようが無さそうですが、アカギレはハンドクリームを塗れば防げます。
さらにテレビや家電、毛布やらの家財道具が軒先に捨てられていたり、畳一畳が立て掛けられていたり、国パー軍による泥棒行為に抗議している割にはルーズな印象を受けるお宅だ。果たして家の主の孤独な闘いはいつまで続くのだろうか。
ちなみにこの界隈もまた芸能人が多く住んでいる地域で知られていて、まあ散歩がてらにたまたま先日逮捕されワイドショーを騒がせたあの某有名歌手のお宅の前を通りがかったんですが…
お宅の壁に5つも換気口が並んでいたりして何やら妙な感じがしたんですが、なるほどそういう訳なんですねと。イケナイ道に突っ走ってしまいましたが歌には罪はないですよね。ダメ、ゼッタイ。