駅前ドサクサ横丁・武蔵小山飲食街「りゅえる」 (2)

のっけから怪しい佇まいを残す東急目黒線武蔵小山駅前の闇市テイストな路地裏横丁。下町らしい活気を放つのはやはり勤め人が帰ってくる夜になってからである。再度時間をずらして日が暮れた頃に訪れた。
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駅を出た真正面から始まる戦後のドサクサ横丁。闇夜に浮かび上がる酒場やラーメン屋の看板群が庶民の食欲をいやがうえにもそそる。


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横丁の入口付近には安く飲み食い出来る立ち飲み酒場が何軒も店を開けている。老舗の立ち食い焼鳥スタンド「鳥勇」では店先に地元民が押し寄せてビール片手に焼鳥を食らいまくる光景が毎晩見られる。
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焼鳥の匂いにクラクラ食欲をそそられながらも路地の奥に入るとまた店先で飲んだくれている集団がいる。同じく立ち飲みの「晩杯屋」。
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立ち飲み族の群がる「晩杯屋」の前を通り過ぎる。よく見ると周囲の店も居酒屋ばっかりである。どれだけ酒飲みが多い街なのだろうか。それでいてどの店も高級感が皆無という所が品川区らしくて素敵。大井町といい勝負だ。
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ついでにパチンコ屋の景品交換所まである始末。「飲む・打つ」の2つはとりあえず揃っているけど、残りの「買う」はどこにあるのやら…と思ったがソッチ関係は「サロンおひめ」ってのが一軒だけあったのが潰れて無くなったらしい。やっぱり五反田まで出ないと無いみたいですね。
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ただでさえ狭い路地裏横丁が夜ともなると無法駐輪と呑んだくれの闊歩でなかなか歩きづらい空間となる。このゴチャゴチャ感もある意味雰囲気を盛り立ててくれる。
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ロックアイスの自販機と廃キャバレーのある路地も夜ともなるとこの通り。オレンジ色の街灯が艶めかしく大人の欲望をくすぐるかのようだ。
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そんな夜の武蔵小山駅前に一軒だけ怪しさ全開の喫茶店が店を開けている。アルコール大好きな下町の呑んだくれどもにも見事にスルーされて時代の波に取り残されたような外観の喫茶店…その名も「アモール」。
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外観の怪しさは先程見た廃キャバレー「ブルーハワイ」のものと共通する場末の昭和テイストである。紫地の看板が怪しさを3割増くらいに増幅している。スナック・喫茶とあるが、出入りする客の姿もなし。っていうか入りづらい雰囲気満点ですやん。
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玄関の軒下には「喫茶室」の字が…本当に喫茶店なのかどうか見た目にも疑わしく思えるけど、ちゃんとした店らしい。どちらかというと「純喫茶」と呼んだ方がしっくり来るような雰囲気だ。
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「コーヒー」の文字が唯一この店舗が喫茶店である事を主張しているかのようだ。店は玄関だけが1階にあり、正面の階段を登って2階の店舗に入る事になる。この外から見えないアプローチも入りづらい難易度を若干上げているように思える。
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さらに照明に「食事ができます」と手書きで書かれた所を見てしまうとミステリアス感がすこぶる高まる。どんな食事が出てくるのか…それは店の中に入らなければわからない。
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超気になって仕方が無かったのだが今回は別の店で食事した後だったので結局入らずじまいだった。我々も近いうちに潜入してみようと思う。
「アモール」の店内に潜入した人のブログ
純喫茶コレクション

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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