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【大和市】煤けた基地の街の風景!「米軍厚木基地」の引込線がそのまま残された廃線跡を見る

米軍厚木飛行場に近い大和市の相鉄線相模大塚駅付近、基地の真ん前という事もあって血気盛んな軍人さん達をアテにしたような怪しげな店や飲み屋街が連なる場末の盛り場でもあった。東京の大塚も怪しいけど相模の大塚も負けてません。

再び県道40号沿い。海老名寄り、さがみ野駅方面に歩いて行くと相鉄線から分岐する米軍基地への引込線を跨ぐ事になる。東名高速近くはアレな雰囲気だったが、この付近はいかにも郊外的な退屈な街並みでしかない。

国道246号との分岐にあたる相模大塚交差点。県道を進むとその先はさがみ野駅、海老名市東柏ヶ谷となるが相変わらず工場が目立つ半工業住宅地の体を成している。案内標識の表示では右折して246号に入ると東京の渋谷に出られるが、同じ大和市の高座渋谷ではない。案内標識には「渋谷」としか書いてないので、地元民には紛らわしくないだろうか。

国道246号に入るとすぐに相鉄線の踏切が現れる。場所柄か知らんがトラック等大型車の往来が激しい。踏切脇にはようやく米軍基地のお膝元らしく西部劇風味にアメリカンなカフェが一軒見られた。

米軍基地への引込線が分岐しているのは反対側、相模大塚駅寄りの所だ。もっとも引込線は現在では使われておらず線路も錆びたまんまだ。安善と田浦にある貯油施設から相鉄線経由で厚木飛行場へジェット機燃料の輸送を行なっていた。ちなみに今ではタンクローリーで輸送しているそうです。

踏切を渡って相鉄線の線路を眺める。海老名方面にはさがみ野、かしわ台という平仮名タウンが連なっているが厚木飛行場から離着陸する航空機の騒音問題があって、人によってはノイローゼになってしまう素敵な住環境でもある。それでも家賃が安いから住宅地として成り立つのだが。

一番左側の線路が使われていないが、これが引込線に入線する為に一旦車両を突っ込むだめの線路らしい。ここでスイッチバックしないと引込線に入れないようになっている。

引込線を辿ってスタンド・バイ・ミーな気分になるのも中二病な感じがしてアレなので所々踏切を跨ぎながら見てみよう。既に引込線がもう用済みになっているのだから踏切があっても、遮断器が無かったりする訳だ。

というかこんなに草ボーボーじゃスタンド・バイ・ミーする気にはなれんでしょう。そのうち死体が出てきそうですね。廃線ならともかく線路のへ立ち入りは鉄道営業法違反になるのでやめときましょうね。

この引込線は割と最近の1998年まで現役で使われていた。もともとは戦前の1941年に敷設された相模野海軍航空隊飛行場(当時)の軍用線だったものだ。今では何の廃線跡なのか説明板の一つもろくにないまま放置されている。

さらに廃線跡は県道を横切って基地に向かって進んでいく。将来的に何かやる訳でもないだろうが線路は撤去工事される予定もないらしい。

その線路の真ん前には巨大な屑鉄工場がデデーンと鎮座しているのだ。物凄い貫禄のスクラップセンターである。こうした工場の存在が戦時中の大丸飯場時代の名残りだそうだが…

廃線跡は県道を跨いでさらに基地に向けて続いている。例によってスタンド・バイ・ミーする訳にもいかないので正確には線路に沿った付近の道路を辿っていく事になる。戦前は海軍の軍用線だったものが戦後は米軍基地の為に使われる事になった数奇な運命を持つ廃線跡だ。

廃線跡と県道が交わる角には何とも戦後のドサクサ的なバラック酒場が一軒。黄色く塗られたトタン壁が眩しい。これがホルモン居酒屋だったりするのでベタな展開だ。線路にへばりつくように狭い三角地帯で細々と営業している。

そこからコインパーキングを挟んでその先も場末的な酒場がずらり。この先は前回お伝えした通りの怪しい飲食街がある。

既に引込線の使用が中止になってから10年以上が経過していて、廃線跡はあちこち私物化ないし生活道路に転用されている跡が見られる。柵が取り払われて抜け道になっていたり、自転車とかガラクタが放置されている。

「STOPでんしゃにちゅうい。」もう二度と看板の注意書き通りにはならないだろう。ちなみに引込線の区間は相鉄線の所有ではなく防衛省が相鉄に管理を委託しているらしい。

そういう事はつまり国有地で、朝霞とか府中とか立川にある返還済みの元米軍基地と同じような立ち位置にあるのだろうが、土地がまるごと放置プレイなのは共通しているようだ。草ボーボーの廃線跡。

自転車とかならまだしもどこかの家の出窓の窓枠らしきものまでが捨てられている。放置プレイがお好きな国有地で不法投棄が目立つのはデフォルトである。

柵の一部が取り外されて生活道路になっていると思いきやその先には家庭菜園が広がっている所も。

すっかり用済みとなって蔦が絡みまくり状態の踏切および信号設備。「航6」と書かれているのがいかにも元飛行場行きの引込線らしい。

航6号踏切とやらを過ぎた先は東名高速道路の上を廃線跡が跨ぐというけったいな形になっていた。腐って壊れた枕木と錆びた線路が高速道路の上を走っているのは奇妙な感じだ。ちなみに連休の帰省ラッシュでお馴染み綾瀬バス停付近の渋滞を映す高速道路の定点カメラがあるのがこのへんらしい。

東名高速を跨ぐと米軍基地の入口まではあと少しだ。この付近から線路に隣接する歩道が中途半端に整備されだしている。一部には廃線跡を撤去して散策路にする話も出ているらしいが…

そして線路の隣に並ぶのは「在日米軍所属要員専用駐車場」である。日本語と英語両方の注意書き看板がある。厚木飛行場勤務の米兵や関係者の車ばかりなのでナンバープレートを見たら案の定「Y」ばっかりだった。


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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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