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東京スカイツリーの足元がDEEPタウンでした…「業平橋・押上」界隈を歩く 

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押上駅の東側を北十間川に沿って歩いて行くとこの風景がある。この十間橋から眺めるスカイツリー見たさに常時橋の上にはカメラを持った観光客がスタンバっていたりする。

スカイツリー開業前から「スカイツリーから程良い距離で、ツリーが川面に写って綺麗な場所です」とお勧めスポット的な紹介をされている場所だが、我々DEEP案内取材班的にお勧めしたいのはここではない。つーかここじゃ何のオチにもならんし。

十間橋ではなく、そこから西十間橋の間にある橋のすぐ南側の細い路地を抜けていくと…こんな風景が見られます。東京スカイツリーとリバーサイドバラック建築という新旧のコラボレーションです。これが飾り気なし、墨田区の素の姿だ。

川沿いの路地に面して背後の北十間川との僅かな隙間に並ぶこれらのバラック建築はいつ頃建設されたものか今ひとつ不明だが、まあどうせ戦後のドサクサか何かでしょう。

2階建て板葺き物件であるこの建物が存在感としては頭ひとつ抜きん出ている。至る所が崩壊してるしこれはもう住めんだろ。家屋としても使っていないようで窓にはベニヤ板が打ち付けられていた。

しかも建物をよーく見ると「探偵事務所」「便利屋」だとか書かれたテプラがポストに貼り付けられていたりして非常に謎めいている。このバラックは探偵事務所だったのか…下手な映画に出てくる探偵事務所でもこんなオンボロ物件は見かけんぞ。

その左側に隣接するブルートタン2階建て。壁に掛けられたままの牛乳箱や窓枠にはめられたままのエアコン室外機が生活感を匂わせる…が、ここも住んでいる気配はない。廃墟のまま放置プレイをかまされているのだ。

さらに2階部分に目をやると軒下に吊るされたままの物干し竿とこれ以上ないくらいに劣化変色したピンチハンガーが見える。この家の主は一体どこへ消えてしまったのだろう。

それだけでも結構強烈な物件だが川沿いにはまだまだオンボロトタン建築が十間橋の方に連なっている訳で、手前の錆色トタンは建設会社か何かの倉庫に使われているっぽい。傍らのスペースはトラックや資材置場にもなってるし。

その先のトタン長屋は2階部分が恐らくアパートか何かだと思われるが人が住む気配がなさそう。1階部分は車庫になっていたり、好き勝手に趣味の植木鉢や金魚の水槽などが積み重ねられている。

…で、その先あたりでようやく生活感のある住居が現れる。まあなんというか平成のリバーサイドピープル。ハードボイルドゾーン墨田の貫禄はスカイツリーを目前に全く消えてはいなかった。

まだお住まいになられている2階建ての木造家屋。木製トタン屋根の簡易ベランダがすこぶる哀愁。

このリバーサイド物件を今度は北十間川がある側から見る事にしよう。ここもスカイツリー建設のために親水遊歩道が整備中で随分雰囲気が変わっていた。

そして先程の廃墟バラック「探偵事務所」の付近だけは護岸に何故かブルーシートが掛けられていた。安全対策か何かだろうか。それにしてもこの様子だといつ取り壊されるか分からんな。

その先にある西十間橋の下に目をやると地元墨田のヤンキー軍団による自己主張の数々がスプレーで刻まれていた。唯我独尊。書いてる事はだいたい一緒だな…


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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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