どうぞ、お好きなSNSで拡散して下さい

【駅前になれなかった街】江東区扇橋二丁目「扇橋商店街」江東公園脇のバラック飲食街が凄い

日本のパナマ運河こと扇橋閘門で有名な江東区扇橋界隈を引き続きレポートする。扇橋二丁目交差点の南東角には江東公園という、区の名前を冠した割にはしょぼい公園がある。

33-242.jpg

この江東公園の縁に沿って何やら戦後のドサクサっぽい古い飲食街が四ツ目通りに面してずらりと並んでいる。色んな物件を見てきた我々取材班にとっては一目見て「ビンゴ!」と言いたくなるような風景だ。ちょっと見ていく事にする。

33-244.jpg

扇橋商店街の一角を成しているようで、バラック風の建物の一つは扇橋商店街が発行しているサンスタンプとやらの福引所とテント屋根に書かれた店舗が見えるが、すっかり空き家になっていて玄関口に不動産屋の「貸店舗」プレートが掛かっている。

33-257.jpg

近づいてじっくり見てみる事にしよう。建物の古さも際立つが店舗も軒並み畳んでしまい半分廃墟のような状態になっているようにも見える。福引所がなくなったという事はもうサンスタンプを貯めてもお得にならないのだろうか。残念。

33-256.jpg

商売を辞めて普通の民家になったっぽい一軒のお宅。扉がわずかに開いたままになっているが中からゴミ溜めのようなものが見える。家の人は果たして大丈夫なのか。

33-259.jpg

見た目にアレな店舗の残骸ばかりが目立つが「スナックアゲイン」の看板を掲げるこの店は純喫茶的な風貌が気になる。黄色と黒の看板は勇気のしるし、僕らのリゲインなのかってネタが古過ぎてお寒いですね。

33-245.jpg

他にも外国の貧民窟さながらの白塗りのコンクリート壁が目立つバーがあったり、ちょいちょいと現役の店っぽいものが残っているようです。

33-253.jpg

怪しいバラック酒場に並ぶは小さな個人営業の酒場ばかりで個性が際立つ店構え。ここは「とも」という屋号だったのが気が変わって小さく左下隅に「いい」を後付けしたような感じがバリバリなんですが。店名勝手に変えようが別にいいとも!

33-254.jpg

そんな「ぃぃとも」な店に隣接して建物の隙間に人が立ち入れるスペースがある。なんて事はないただの物置場かと思ったら違った。奥から猛烈な悪臭が立ち込めてくる。バラック酒場の共同トイレだったのだ。

33-258.jpg

中に入ると案の定、お客さん待ってましたとばかりに便所の扉が現れた。見ても分かるがこの建物が出来た当時から一切リニューアルしていないだろう。積み重なった汚物のカスの奏でる匂いのハーモニーに思わず顔面も歪む。

33-255.jpg

大便器の扉からちょうど左側には、小便をするためのスペースが、なんと表からトタン一枚隔てただけで存在している。もはやこれは便器という代物ではない。ほぼ立小便スタイルである。長年垂れ流された小便の成分がそうさせたのかトタンは一部錆び落ちて(溶けた?)あまつさえトタンを隔てた外界の日光が漏れている。

ごまかしの消臭ボールが排水口にてんこもりに詰められているがそんなもんじゃ匂いが消せるはずもない。荻窪銀座街のトイレといい勝負だ。

33-251.jpg

そんな訳で江東公園前のバラック酒場はかなりキョーレツな物件なのだが、これが錦糸町方面から来る都バスの停留所すぐそばにあるのだ。公明党ポスターがさりげなく貼られた端の店の屋号が古風で素敵。「お澄」だって。

33-250.jpg

「お澄」の店先は飼い猫達の日向ぼっこスペースと化していた。なぜか猫なのに2匹とも首輪で繋がれている。番犬じゃないんだから。

33-249.jpg

周囲をぐるりと青トタンバラックに囲まれた江東公園の中はフツーに児童公園の体をなしてはいるものの、ベンチの多くがホームレスや近所のオッサンに支配されていて何とも福祉タウンテイストな雰囲気。

33-246.jpg

野良猫に意地を張っているのか定かではないがそんなにやる事がないのだろうかこのオヤジ達は。満員通勤電車に揺られて人々がドナドナな風景も東京だし、こんな呑気で牧歌的な風景があるのもまた東京なのだ。

33-247.jpg

公園の向かい側にも同じような古びたスナックが軒を連ねている。扇橋界隈もベタな下町臭が凄い。地下鉄の駅から遠いというだけで何気なく見過ごしていた土地だけど意外に発見が多いのだ。

33-248.jpg

隣の「おにぎり」な居酒屋の建物も、トタンで隠されているがモロな看板建築。基本的には老人だらけの寂れたオールドタウンというのが、扇橋の街の印象だ。


The following two tabs change content below.
東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
トップへ戻る
Copy Protected by Chetan's WP-Copyprotect.