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23区の最果て・練馬区大泉学園町 (2) 風致地区

東京23区北西部の最果てゾーン、練馬区大泉学園町までわざわざ訪れた。関東大震災後の住宅需要に応える為にコクドの前身である箱根土地会社によって開発されたニュータウンは現在も碁盤目状の区画を持つ住宅地として生き続けている。

そんな大泉学園町を象徴するのが「風致地区」という地名だ。大泉学園通りを走るとこの名前の交差点があって、周囲四方の街路が綺麗な碁盤目状に広がっているのだ。これぞ知られざる23区内の街。最寄りの大泉学園駅からは徒歩30~40分程度掛かるので、無理せず路線バスでどうぞ。



風致地区の名称は近所の公園の名前にも使われている。風致地区という名の通り、景観上の観点から建物や街並みに色々と制限があって、むやみやたらな開発が出来ないのだ。ちなみに大泉学園町の碁盤目状区画内においてパチンコ屋や風俗店の類は全くない。

練馬区側の「風致地区」はおしなべて優良住宅地な感じで見た目中産階級以上のそこそこな一軒家が綺麗に並んでいる。
当初は東京商科大学(現在の一橋大学)の誘致を前提にしていたために「大泉学園町」の地名がつけられたが誘致は出来ず、代わりに学芸大附属学校を誘致し、それに加えて近所の和光市側には司法研修所、税務大学校といった何やらお堅い国立の研修機関が集中している。

サミットストアの前にかなり年季の入った商店ビルがある。手前はコインパーキングになっているので目立ちにくいが、3軒程の飲食店が連なっているのが見える。

だが既に営業している様子もなさそうで、店先に廃棄された冷蔵庫がデーンと横倒しになっているのが酷い。商売上がったりな感じですなあ。

いつの時代のものだろうか、レトロ風味全開な看板が残る「とんかつ・洋食 としまや」。見るからに現役ではなさそうなのが残念な所だ。

どう見ても寂れっぷりが深刻な大泉学園通りの商店街だが、そのくせにヴィレッジヴァンガードの店舗がある。オサレサブカル厨や中二病患者も安心して住めますね。これで近所で貸し農園でも借りてロハスな生活でも始めたら完璧かも知れない。

ちなみに商店街の名称は「大泉学園町商店会」となっている。商店会と商店街について明確な区別が付けづらい場所も多いが”会”は”街”よりは弱いように思える。何となくだけど。

現状では陸の孤島なままの大泉学園町は地下鉄大江戸線の延伸が悲願のようで街のあちこちにこんな看板が立っている。現在大江戸線は光が丘止まりになっているが将来的には大泉学園町を経由して東所沢駅まで伸ばす計画があるらしい。ホンマかいなという感じだが都の財政も余裕がないせいか未だ工事は行われていない。いつまでもバスが生活の足である。

メインストリートの大泉学園通りを北上しながら街並みを眺めていると、住所が突然練馬区から埼玉県新座市に変わってしまう。碁盤目状に整備された住宅地の間を都県境が跨いでいるからだ。昔の農地だった頃の地権関係の名残りであるが、それがまたこの土地の事情を複雑にしている。

都県境に合わせて、舗装されている車道や歩道の境目もくっきり分かれているのが面白い。手前が練馬区で奥が新座市。これまたはっきりし過ぎているのだが生活圏的には同一のエリアなのに東京と埼玉に分けられているのだから、住んでいる人間からすれば面倒臭い事この上なかろう。

ついでに車道側を見ても都県境が確認出来るだろう。アスファルト舗装の違いが境目に出ているのがはっきり分かる。それも斜めに走っているのだ。都県境にワクワクという展開は妙にデジャヴな感じなのだが、それもまた練馬区と新座市に跨る西大泉町の飛び地だった。この辺の土地関係のややこしさって異常過ぎる。

これでいいのか東京都練馬区 (地域批評シリーズ日本の特別地域 13)
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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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