大森駅東口「大森銀座商店街」と周辺の怪しげな飲食街

大田区

駅前がいきなり山と坂に囲まれた大森駅山王口と比べて、ひたすら真っ平らな大森駅東口。駅から線路を挟んだ両側でこれほど街の様子が違うような所も、そうそう多くはない。

83-45.jpg

大森駅東口を降りるとスイーツ臭全開の駅ビル「アトレ」がそびえている。蒲田とかもそうだが、駅周辺の雰囲気など一切考慮せずになんでもかんでも駅ビルやエキナカやらをスイーツ化するのも大概にしてくれと思う訳だが、一歩外に出ると戦後のドサクサのようなバラック店舗群が連なっている。

83-44.jpg

駅からしばらく線路沿いに南下すると、アーケードつきの立派な商店街「ミルパ」の入口に辿り着く。本来は大森銀座商店街というのだが、1987年の商店街の改装をきっかけに、オウムのホーリーネームかと思うようなけったいな横文字を採用している。

83-57.jpg

商店街の中はまあごく普通の雰囲気ではあるが、チェーン店が多く個性に乏しい。狭苦しくも繁盛している西口の山王口商店会と比べてもどこか寂しい感じが否めないのだ。そしてオッサン率が妙に高く、どこかしら蒲田みたいな雰囲気だ。

83-56.jpg

どうも蒲田臭いなと思っていたら、商店街のど真ん中にこんなご立派な大衆酒場「富士川」がそびえていた。食堂と大衆酒場の2店舗を経営していてでかい店構えはこの街の飲んだくれを懐広く受け入れるキャパの広さを感じさせる。

83-54.jpg

商店街のアーケードを外れた南側一帯には、まさにオッサンの為のやさぐれた繁華街が広がっている。周囲を目新しいマンションが侵食する中で、図太く昭和の街が生き残っているかのような一角。

83-55.jpg

飲食店やスナックも多いが、当然のごとく韓国系やフィリピン系の店も多い。このへんもおおむね蒲田と共通している。

83-53.jpg

こんなやさぐれた街には古ぼけた老舗喫茶店が似合うとばかりにコーヒーの香りを放つ「珈琲亭ルアン」の建物。地元のオッサンオバハンしか来ないようなガチ本物な昭和の喫茶店といったところか。

83-46.jpg

そんなルアンの角から一本内側の路地に入ると、そこも待ってましたとばかりに大量の居酒屋や飲食店の看板が連なる夜の街。きっと山王の高級住宅街に住んでいるお洒落セレブさんもあまり近づかないのだろうか、道を歩く人種もどこかしら違う。

83-47.jpg

路地の一角には「大森飲食街ビル」という極小スナックが密集する飲み屋街がある。立地からしても戦後のバラック酒場を寄せ集めた感が強い。

83-48.jpg

鄙びた昭和の飲食店街を突き進むと線路沿いには公園があって、ホームレスさんが御休憩あそばされている。

83-50.jpg

時代錯誤的なスナックの看板がそそる大森駅前の路地裏風景。ある意味小奇麗になりすぎた山王口の「地獄谷」よりも色濃く昭和の風景を残しているように思える。

83-49.jpg

こういう場所にまたもやフィリピン国旗が貼りつけられている。大森・蒲田のフィリピン人密度の高さは京浜東北線沿線でも赤羽や蕨あたりと匹敵するのではなかろうか。

83-51.jpg

スナックや居酒屋ばかりかと思ったら、古ぼけたアパートのような雑居ビルにも怪しげな飲食店が入居している。

83-52.jpg

キャバクラや中国エステがやたら多い大森駅東口だが、蒲田と並んで違法店舗が多く取り締まりのいたちごっこが続いているそうだ。

お約束どおり「オニイサンマッサージキモチイイヨ」と客引きをする中国人女性が夜な夜なこの界隈に立っているようで、この土地にも例外なくアルカニダの勢力に侵食されているようだ。


タイトルとURLをコピーしました