文教都市浦和!予備校銀座「南浦和」を歩く (1)

ダサイタマだの田舎だの言われても浦和の人には「浦和だけは違うから。文教都市だから」と反論されてしまう。
実際に浦和という土地は埼玉の中でも教育熱心な家庭が集まり、浦和の住宅地を見ていてもアッパーミドル級のそこそこご立派な一軒家が沢山見られる訳で、周辺の貧乏臭い街と一緒くたにされたくない思いがあるようだ。
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そんな中でも文教都市っぷりが際立つ土地が「南浦和」。
京浜東北線、武蔵野線が交差するこの土地には「予備校(塾)銀座」などと呼ばれる予備校・学習塾だらけの街並みが広がっている。エリート志向の学生が埼玉県内からこぞって集まる土地を一度見ておきたいというのがあり訪れた。


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南浦和駅前西口ロータリーに降り立つと、案の定そこら中に学生の姿がある。これから塾通いなのか学校帰りなのかは分からんが中高生の多さは特筆に値する。
整然とした駅西口には埼玉ローカルの丸広百貨店の店舗がある。百貨店とは言いながらも店構えはそこらのヨーカドーと大差なく学生の溜まり場と化している模様。
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南浦和がいかに文教都市なのか実情を見にやってきた訳だが、京浜東北線に乗ってくると手前の駅が西川口、蕨という強烈なラインナップなのに隣の南浦和だけが大人しいはずがないと思う。確かにその手の怪しい店は見かける事はないが…
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思った通りパチンコ屋だけは駅前のあちこちに点在していて、お世辞にも高級志向な街並みではない。
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だが少し駅前を歩いていると分かるが、予備校や塾の看板があちらこちらにある。
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さいたまの基準で言えばパチンコ屋の多さがそのまま予備校や塾の多さに置き換わった感覚が南浦和クオリティだ。無論こんな場所は埼玉県内至る所を探しても南浦和を置いて他にない。
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南浦和駅周辺には当取材班が確認しただけでも約20軒以上の学習塾・予備校の建物がある。塾の玄関に貼りつけられた名門校の入学実績。さいたまの学校では田舎DQNを尻目にエリート志向の学生達は皆一様に南浦和を目指す。
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有名な大手学習塾のブランドは一通り揃っている感じだろうか。南浦和が正直ここまで極端だとは思わなかった。
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これが西川口や蕨だったらこれと同じ勢いで如何わしい店があるというのに1つ2つ駅が違うだけで街並みが大違いだ。この差はどこから生まれたのか。
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これだけ学習塾が南浦和駅周辺に固まって存在しているだけあって、ちょうど中高生の放課後となる夕方4時台の武蔵野線に乗ると学習塾への「通学ラッシュ」が見られる。東京で見られるサラリーマンだらけの通勤ラッシュが南浦和では学生だらけの風景となる。
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「文教都市浦和」を嫌でも実感させられる街、それが南浦和だ。今まで東京DEEP案内的に埼玉のイメージはもっぱら西川口と蕨だったが、こりゃ認識を改めざるを得ないようだ。

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