王子・飛鳥山 (2) 飛鳥山の急勾配

飛鳥山公園や音無親水公園など、都心に近いのに環境も素敵な下町「王子」を引き続き散策しよう。
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王子駅前へは都電荒川線でも来る事が出来る。三ノ輪橋から早稲田までの都電の路線のおよそ中間地点が王子駅前になるのだが、ここを素通りせずに是非降りてみる事をオススメする。都電のルート中最大の難所かつ絶景スポットがあるのだ。


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都電王子駅前電停を降りてJR王子駅中央口の高架下をくぐる。その先には北区民の憩いの場である「飛鳥山公園」の敷地が広がるのだ。
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だが、飛鳥山公園に沿った南北に走る崖線を境目に東西で標高差が激しく、ここから先は車道が急勾配を登るために大きく蛇行していることに気づくだろう。ちょうど都電の車両もこの区間は車道と併走し、上り坂、下り坂を必死で通り過ぎる姿を見る事ができる。
都電に乗ってみればわかるがなかなかスリリングだ。ここばかりは手馴れた運転手でも気合を入れる様子が伝わる。特に冬の降雪時にはこの急坂を上り下りできずに運行が停止されたり、併走する車がトラブルを起こす恐れもつきまとうし、なかなか大変そうだ。
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そんな運転手泣かせの急勾配を降りたあたりで車窓から見えるのはラーメン屋の「みのめんた」。これ本人に許可取ってないだろ(笑)名前通り、みのもんた似の店主が味にうるさかったり素材にうるさかったりするのかどうかは知らない。暖簾がちぎれていて悲しさを誘う。
よく見たら「みの麺多」と書かれており麺のボリュームで勝負している、下町貧民大歓喜なお店だ。
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都電沿いに飛鳥山公園が隣接しているのだが、今はどうやら工事が行われている模様。
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王子駅から飛鳥山公園は高低差が激しいので階段しかないと利用しづらい客のためにわざわざ自動昇降装置を設置しようとしているわけだ。山の一部を削っていつのまにか線路が敷かれている。エレベーターというよりもちょっとした交通機関である。
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その工事現場から脇道に入ると「さくら新道」という居酒屋密集地へと続く。
恐らく王子の街を知らない人間には駅のまん前にこんな場所があるということも気づかないまま通り過ぎるに違いない。
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この先の道が、これまた凄い。
詳しくは次のページで案内しよう。

東京都北区
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