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横浜ローカル麺「サンマーメン」を食する

港ヨコハマ、ペリーの黒船来航により開国させられ、ただの寒村に過ぎなかったこの地に多くの外国人が移り住み、洋の東西を問わずあらゆる人々と文化を受け入れた。
観光地としてまず第一に挙げられる横浜中華街に見るように、横浜の食文化に限った話、とりわけ中華料理の文化が強く根付いている。
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とはいえウチはDEEP案内なので、誰もが知ってる中華街の取材などをするはずもない(笑)
しかし中華料理の文化と言えども、特に日本で独特の文化に変貌したものが、ラーメンである。だが横浜でラーメンと言っても、マスメディアのブーム煽りで隆盛を極めた所謂「家系ラーメン」とかではなく、ましてや新横浜の「ラーメン博物館」といったベタな観光施設ではないことを重々承知して頂きたい。
今回のネタはただ一つ。
「サンマーメン」という、一般的には横浜及び神奈川県内でしか知られていないローカルなラーメンを食する事、それのみである。


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もし貴方が横浜を訪れたなら、中華街などではなく普通の街中の中華料理屋を目指して欲しい。ラーメン屋の前を訪れるとほぼ必ずメニューには「サンマーメン」が書かれているはずだ。
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この「サンマーメン」、別に秋刀魚が入っているとかいうダジャレではない。漢字では「生碼(馬)麺」と書く。
塩・醤油ベースのラーメンにもやしを含めた野菜が乗っているだけのシンプルなラーメンだが、スープにとろみをつけて「あんかけ」状態になっているのが大きな特徴になっている。
「半チャンサンマ」とか書かれてもハマっ子以外にはさっぱり言葉が通じなさそうな勢いだが。
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サンマーメン発祥の店は伊勢佐木町の「玉泉亭」だとも言われているが、とりあえず腹が減ってしょうがなかったので、横浜橋通商店街に寄った帰りに入ったのが、下品なネオンサインの眩しい国道16号鎌倉街道に佇む「中華料理一番本店」である。
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店の表には「味でもなんでも浜一番」と書かれており自信を伺わせる。微妙に年代が入って小汚さが漂うくらいがちょうど安心して入れそうな店だ。そう、中華料理の店の当たり外れを判断するのには「店の小汚さ」って意外に重要。
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メニューは様々用意されているがどれも単品価格が安い。横浜中華街で食うのとは大違いだが、どう見ても普段遣い用の超B級中華なのが逆にそそられる。
店の中はほとんど男の一人客ばかり。揃いも揃ってガテン系だらけで笑ってしまった。
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中華一番のサンマーメン(600円)はご覧の通り。そのまま普通のラーメンと同じノリで食うと舌を火傷して唇の裏の皮がめくれること必至。それでも食べだすと止められなくなるのだからしょうがない。
そもそもサンマーメンは調理人の賄料理で作られたのがきっかけと言われている。トッピングには必ずもやしが入る事といい、だから料理のグレード的には大衆食以外の何者でもないということだ。
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もう一つ気になった中華一番の「かうよセット(700円)」。
「かうよ」って、何?!
ウェブ上で調べても「中華一番」以外ヒットしない。
謎の料理「かうよ」の正体は何だろうと思ったら、豚の角煮が中華風に味付けされたものだった。別に大盛りを頼んだわけでもないが大の男でも腹が膨れて食べるのが苦しいくらいの量である。
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しかも24時間営業であり、夜勤明けのオヤジでも気軽に立ち寄れるのが嬉しいところだね。すこぶるガテン系の店だ。横浜の食文化は、やはり独特である。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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