品川駅高輪口を降りてホテル群が立ち並ぶ駅前から奥に入ると、急峻な坂道と階段が目立つ丘陵地帯へと差し掛かる。
この階段を登った先が高輪の高級住宅街となる。品川駅の構内の人混みの目の前とは思えない佇まいを見せる。新幹線の駅前ということもあるので土地価格がバカ高いのか知らんが妙に空き地が多いのも特徴だ。
知らない人間が初めて東京にやってきて意外に思わされるのが街全体が山で階段が非常に多いということ。そりゃ、山手線もあるからには…と想像するも実際に訪れると本当に坂の多い風景に驚かされた。
品川駅の西側に広がる高輪は特に顕著で、昔は海と面していた事もあって陸地との高低差が激しく、階段の密集度も半端なく多い。階段・坂道萌えにはたまらない街だ。
坂を登り切ると「日本ユニセフ協会」の建物が現れる。マスコミや電通などとともに2ちゃんねる及びネット界隈ではしこたまバッシングの対象にされる団体の一つだ(笑)
ユニセフと名乗っているが「国際連合児童基金 (ユニセフ) の日本事務所ではない」という変な事情がある。慈善団体なのになぜこんなにデカいビルを建てる必要があるのか確かに疑問といえば疑問である。建物の総工費は25億円とのこと。
とにかくネット上で調べれば出るわ出るわ(笑)
まあ当サイトの趣旨ではないので突っ込むのはこのくらいにしておこう。
高級住宅地ではあるが一部には古いアパートも散在している。自転車があっても坂道が多いのであまり役に立たず、貧民に優しい街ではない。お金がなければ無理に背伸びをせずに足立区とかに住むべきだ。
高輪四丁目の一角に、遠く品川駅や品川インターシティの超高層ビル群を一望できる「名階段」がある。一直線上に景色が開けているのが美しい。
乱開発されまくる品川駅前と高輪の古い住宅街との街並みの対比といい、ここでしか見られない貴重な風景である。
階段を下から見上げてもなかなか壮観である。品川駅方面への近道になるはずなのに人通りがやけに少ないのは、この辺の住人が皆自家用車で動いているからなのか。
階段を降りきるとこんな感じだ。高輪・東五反田の界隈は探せば他にも素晴らしい景色を残す「名階段」が残っている。たまには通勤電車を降りて軽く「山登り」をしてみることをお勧めする。


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