基地の町・福生 (2) 赤線跡とコリアタウン

広大な米軍横田基地を抱える福生市。
東京の西の外れにある人口6万2千人の街。
市の面積の3分の1が米軍基地という特異な街は、東京の他の都市には存在しない個性を作り出している。平屋建ての米軍ハウスから生まれた音楽や文芸も様々。
さて、福生で在日と言えば在日米軍だが…

在日コリアンも非常に多い土地柄のようなのだ。
福生を訪れたら、横田基地の周辺だけでお腹一杯になって帰ってしまってはもったいないのだ。是非とも、その足で福生駅まで歩いて欲しい。横田基地から20分程度歩くと福生の中心地に辿り着く。



福生駅の東側、かなり色褪せた郊外独特の歓楽街が存在する。
こういうのも、基地の町ならではなのだろうが、横須賀あたりとはまた違った雰囲気を放っている。

この一帯は地元民には「赤線」と呼ばれているというのだ。
福生駅と東福生駅を結ぶ「富士見通り」の中間地点あたり。
大阪で言う飛田とか東京で言う吉原みたいにあからさまな構え方ではないが、古臭さが残るスナックやパブでは夜な夜なあちら方面のサービスを行う店も少なくないとか。

日が暮れかかってきた時間帯だが、そこを歩く人はまばらである。田舎臭いヤクザっぽい兄ちゃんが時折歩いているくらい。雰囲気はすこぶる悪い。
そして目立つのがハングルの看板と韓国料理・焼肉店。
飛行場のある街と在日韓国人で連想するのはウトロ伊丹中村である。やはり、横田基地のある福生も関連性があるのだろうか。

富士見通りと交差するこちらの道が福生赤線のメインストリートのようだ。
ご覧の通りガラガラ。日が暮れるとさらに怪しさが増す。

時間の流れだけがいたずらに過ぎていく中で、基地の町は廃墟すら個性的に映る。

やっぱり、ここいらの上客は横田基地にいる米兵さんなんでしょうね。
横田基地界隈と同様、福生の赤線ゾーンにわずかな時間しか居られなかったが、この土地の放つ重い空気が絡みつくように私の記憶の澱として残っている。

次来たときは焼肉でも食らうか。
ちなみにラーメン屋「ポロ春」の斜め向かいに外人やりたい放題状態のとんでもない飲み屋を目撃したが、カメラを出すのも憚られるくらいヤバイ雰囲気で早々に立ち去ったのだ。
基地の町の基地外もマジキチでした(笑)

このラーメン屋も福生の街では超有名店らしいが今回は入店できず。
また次回来る事があれば寄ってみたい。

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