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駅前プチ九龍城砦「代々木会館」 (2)

JR代々木駅前にそびえる廃墟ビル「代々木会館」を引き続きリサーチする。
このビルは2001年当時に建て替え計画があったものの、諸事情で工事も行われず、2009年末現在でもビルがそのまま残されている。
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廃墟同然の姿を晒す代々木会館ビルだが、一応その内部には入る事ができるのだ。
「2階飲食店街」と書かれた看板の下がアプローチになっている。
凄まじく年代を感じさせる、店名が書かれた看板がそそられる。


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その下へと足を踏み入れると、壁に大きく「代々木会館」と書かれているのが目に付く。その横には中国関連書店の看板。
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中に入ると鼻につくのが紙ともカビとも言えぬ複雑な匂いである。まさしく古い美術館や図書館の中に入ると漂うあの匂いだ。3階の書店から漂う紙の匂いだろうか。
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1階部分の途中の踊り場正面の壁には2階飲食店街の店の名前が記されている。どうやら麻雀店もあるようだ。看板の色使いがまさしく昭和30年代のそれ。
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階段を登ると、内部は三角形になっていた。昭和30年代に建てられた古い団地によくある「スターハウス」の階段のような形状である。やはりこういう特徴から見てもこのビルは昭和30年代の志向だろうか。
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3階部分には中国書籍の「東豊書店」があるが店の表からいきなり大量の古書が山積みになっていてまさに本に埋もれた店といったところだ。どうやら中には年老いたご主人がいるようだが、大量の本と廃墟ビルと運命を共にするかのようだ。
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その先の階段の踊り場には意味のわからない落書きが描かれている。
絵柄の下には「ホルス21」とある。
ホルスとはエジプトの太陽神であり描かれた絵柄は古代エジプトのシンボル「ホルスの目」であるが、この絵がここに描かれた意図が全くわからず、かえって気味の悪さを増幅させる。
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それとともに描かれた鳩の絵と「命こそ宝」という文字。
どうにも左巻きプロ市民臭がすると思ったら、4階部分にはグリーンピースの事務所が入居していた事もあったそうで、左翼系団体のイベントスペースとしても使われていたらしい。しかし現在では見事にもぬけの殻だ。
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ここから上は完全に廃墟であり電灯も点されておらず真っ暗闇の中を登る事となる。
ためしにフラッシュを焚いて撮影すると「あと2F登って下ださい」と落書きがあったのが見えた。
示された先の6階には不動産屋らしき事務所が入居していたようだが…
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そして6階まで登りつめるとそこは案の定封鎖されて先に進めないというオチで終わった。既に視界が閉ざされて懐中電灯がなければ辛い。やむなく引き返す事にした。しかしこんなビルが駅前にあるなんて、代々木という街は恐ろしい。
さすがにビルも老朽化している事もあって、いつ取り壊されるか分からないので見物は早めにどうぞ。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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