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地下鉄東西線最弱駅決定戦「原木中山」 (1)

毎日大量の人を載せて走る首都圏の鉄道。その中でも東京メトロ沿線で最悪の混雑率を誇り朝のラッシュ時には死に物狂いの「痛勤」風景が見られる事で知られる地下鉄東西線は葛西の東から唯一千葉県内へと突き進んでいる。陸の孤島でひなびた干拓漁村地帯でしかなかった浦安・行徳地域を東京至近のベッドタウンとして一変させたのだ。
そんな地下鉄東西線は西船橋駅まで続いているが、その途中に一つだけ存在理由の分からない駅がある。原木中山駅である。

原木中山駅は西船橋駅の一つ手前にある。昭和44年の地下鉄東西線の西船橋延伸時に開業した駅であるが、浦安から西船橋までの間にある駅の中でこの駅だけは何故か雰囲気が違う。
市川市境と江戸川、京葉道路に囲まれた船橋市の陸の孤島、とにかく活気がない、原木の読み方が「バラキ」、そもそも存在自体知らなかったなどとツッコミだしたらキリがない存在である。この原木中山駅周辺には一体何があるのか気になってしょうがなかったので、訪れた次第である。



ラッシュ時にはホームから改札階へ乗り降りするのも辛い葛西駅と同じ構造をしている原木中山駅だが人の姿はあまり目立たない。乗降客数は東西線では落合駅に次いで少なく(22,966人/日)、行徳駅や妙典駅の半分かそれ以下である。

駅を降りた北側に申し訳程度にロータリーが整備されているが、やはりそこにも人影はない。常に人がごった返している印象の強い地下鉄東西線沿線の駅前とはとても思えない光景なのだ。

そのロータリー周辺にある目立った店と言えば、2軒のパチンコ屋と1軒のパチスロ屋しかないというなんとも微妙な駅前風景。時折ジャンジャンバリバリというパチンコ屋の音が自動ドアが開閉する度に鳴るだけ。それが原木中山駅前の日常だ。

本当にパチンコ・パチスロしかない。他にあるのはファミリーマートくらいのもんだ。早くも原木中山駅前の実力を思い知らされる。

というかパチンコ屋が勝手に店の名前を駅のロータリーに付けている始末。原木中山駅前ロータリーは「Mirage Street」なのである。駅前が朝鮮玉入れに占領されるのも楽勝の原木中山クオリティ。

原木中山駅から大手町駅までは各駅停車で28分であり、充分通勤圏内にある駅である事に違いない訳だが、開業から40年以上経っても駅前が発展しない不自然な状況が続いている。

大きな地図で見る
その問題の原因の一つには「市境問題」があると言われている。地図を見れば分かるように原木中山駅周辺だけが船橋市本中山、その周辺は市川市となっていて、船橋市の本体から見ればチンコのように出っ張っているのが原木中山という訳だ。これはいただけない。

そして駅前ロータリーの反対側に出たら今度は駅徒歩0分の畑が容赦なく広がっているという驚愕の光景を拝む事が出来る。これが原木中山の凄い所。大手町から片道30分以内で見られる風景とはとても思えない現実感の無さが味わえる。

一応、原木中山駅改札の目の前には「ハイツ中山」という通勤至便な物件も存在する。考えようによっては便利で仕方ないはずのマンションだが、古ぼけた姿を晒すだけで活気がない。1階は店舗になっているのだが…

その一部分が廃墟になっているという酷い状態だ。
これが本当にあの東西線沿線の駅前の光景なのか!?
引き続きミステリアスな街「原木中山」を探索し続ける。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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