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地下鉄東西線最弱駅決定戦「原木中山」 (3)

原木中山駅から南側に出てしばらく歩くと、江戸川放水路の河川敷にぶつかる。
千葉県の東西線沿線で唯一どうにも発展しないこの街の原因の一つには、この江戸川の存在があるとされる。

川の向かいの行徳地区にある妙典駅周辺は巨大なショッピングモールまで整備され、まるで別世界に変わっているというのに、この取り残され方は気の毒ですらある。
しかしそんな個性が原木中山らしい。
東西線の鉄橋の両側を見れば、川岸に沿って原始的な桟橋が築かれていて、ボートが係留されている姿が目立つ。この付近は夏から秋にかけてハゼ釣りの名所として多くの釣り客で賑わう事がある。




河川敷前の道沿いにも数多くの貸しボート屋が看板を掲げているのが見える。この付近は海水と川の水が混じり合う汽水域で、ハゼ釣りが出来る場所としては関東屈指であるとも言われる。原木中山駅周辺と同様、やはり東京都心から目と鼻の先とは思えない光景だ。

東西線の鉄橋と並んで目立つ巨大な構造物が水道橋の存在だ。いまだに地方の漁村のような趣きを残す江戸川放水路の上を跨いでいる。

水道橋の端の土台はコンクリートが黒ずんでいてあちらこちら劣化している様子が伺える。

毎日の仕事の忙しさにかまけて普段見る事はおそらくないだろう、東西線の鉄橋を真下から見た風景。
江戸川の最下流に位置する江戸川放水路は水害対策のため1919年に開削されたもので、それ以前は旧江戸川が本流だった。現在も旧江戸川が東京都と千葉県の境になっている。
実は一昔前には成田新幹線の建設計画があって、この付近に鉄橋が架けられる予定だった。原木中山駅周辺にも用地が確保されていた事がある。沿線住民の反対が強く計画は白紙にされたままになっているが、今度は外環道の建設工事で周辺の道路が騒がしい。

河川敷に沿って新行徳橋まで歩く。台風で川が増水して流されてきたのか、でかいプレジャーボートが河原に乗り上げていた。そこには地元のヤンキーによる落書きの洗礼が。この界隈もDQN率高いよね。

目の前に対岸の妙典地区が見えるが、そこへ行くには東西線鉄橋から1キロ離れた新行徳橋を使うしかない。新たに妙典橋を作るという話もあるそうだが、建設工事はまだ行われていない。相変わらず原木中山は陸の孤島のままだ。

川沿いに作られた貸しボート屋の桟橋はかなり沖合いまで築かれている。ちょっとした水上バラック村の様相を呈しており見るからにカオスだ。

桟橋の下にも広大な浅瀬が広がっている。ハゼはまさしくこうした汽水域の砂泥地に生息しているのだ。

新行徳橋から江戸川下流を眺めると、貸しボート屋がどれだけ多いかが理解出来るだろう。よく見ると川の中央にまで船が係留されている。川というよりもむしろ貸しボート屋のプライベートマリーナと化しているようである。
東京至近であっても意外に自然環境はあるものだ。

ちゃっかりトイレまで完備されている高性能な桟橋もある。流した糞とかはハゼの餌になるのか、それとも汲み取り式なのか。

新行徳橋を渡ると妙典・行徳方面に行ける。本来なら向こう側が陸の孤島だったはずだが、いつの間にか立場が逆転している罠。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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