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埼玉県春日部市 (4) 古利根川バラック群

古利根川に架かる公園橋を渡った先は「八丁目」という地区。八丁目というと普通は丁目番地の区切りで言うものだが、春日部の八丁目は大字名としての地名で、かなりけったいな存在である。

八丁目に入るやいなや、巨大な「チカン・ひったくり・あきす」の警告看板があちらこちらに置かれている。一見のどかな郊外都市に見えるにも関わらず、どこからともなく漂う殺伐とした空気は何故なのだろう。



道端にはニワトリが飼育されていて自給自足で卵をまかなっている民家もあるような田舎地帯である。

国道4号バイパス寄りに、田舎の暴走族の名前と見紛うかのようなネーミングのロードサイド型喫茶店「羅布乃瑠沙羅英慕」がある。念のために、読みはロブノール・サラエボである。つか読めねえよ。

栃木・茨城・福島・埼玉のごく一部にしか存在しないチェーン店で、埼玉では春日部店しかない。もしかしたら名古屋のコメダ珈琲店の如く、北関東エリア独特の食文化があるのかも知れない。
ひとまず、先程の古利根公園橋まで戻る事にする。

公園橋の一つ下流側に凄まじくひ弱で古臭い橋が掛かっている。春日橋というそうだ。橋脚には大量の葦が絡まっている。

春日橋のたもとには、既に何十年も放置されているかのような廃屋が植物の茂みに同化してしまいそうな状態で佇んでいる。

廃屋の前の電灯には「幼児飛び出し注意」の旨で貼られている独特の札が並んでいて気味が悪い。幼児、幼児とび出し、幼児とび出し、幼児、周囲の太い赤枠が気味の悪さを盛り立てる。

幼児ではなく座敷童子でも飛び出してきそうな勢いである。ある意味、田舎の道端に置かれている「安全坊や」よりもインパクトがでかいが。

古利根川に架かる春日橋から春日部駅方面に伸びる路地もレトロ具合が半端なく凄い。この付近は昭和30年代あたりで時間が止まったかのような佇まいを見せる。

平屋建てのバラック民家、台所であろう場所から突き出た煙突、トイレからは臭突。昔のままの姿を留めている。

バラック通りの一角にはこれまたマニアックなバラック酒場「藤塚屋」の建物が。どう見ても地元のオッサンオバハン以外は来そうにないような場所だ。

平屋建てバラックの藤塚屋の屋根には「電話局」と書かれ矢印が引かれた案内看板が…既に塗り潰されているがくっきりと跡が見える。一体いつの時代のものなのだ。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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