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市川市行徳 (3) 新浜鴨場・野鳥の楽園

行徳駅南口からミニSLが走る駅前公園や市橋容疑者の住んでいたマンションを通り過ぎてさらに海側に進むと、新浜という地区に辿り着く。

ここまで来るといきなりビニールハウスが出てきたりして、途端に風景が田舎臭くなる。東京都心から近いとは言え、ここは千葉県。やはり郊外都市なのだなという事を再確認できるのだ。



さらにビニールハウスの近くには葦が生い茂る川が出現する。元は干潟に注ぐ川の一つだが、周辺が埋め立てられて沼地のようになっているのだ。

その周辺では地元のオッサンが暇つぶしに釣りに興じていたり、地元のガキンチョが川遊びに興じていたりと、残された自然環境を満喫するかのような休日の風景が繰り広げられているのだ。

この一帯は宮内庁が管理する「新浜鴨場」という施設。鴨場とは一体何なのかという話だが、元は徳川家などで伝統的に行われていた鴨猟を皇室が維持保存するために置かれたというものだそうで、皇室関係者と国会議員くらいしか中に入れず、庶民には全く謎の存在。
皇室の対外的な接待所としても使われているそうで、ここ行徳の新浜鴨場と越谷の埼玉鴨場の二ヶ所が存在する。

新浜鴨場を中心とした一帯は「新浜湖」とも呼ばれ、鴨だけではなく数多くの渡り鳥が飛来する「野鳥の楽園」なのである。皇室関係者でもない一般庶民な我々は湖の周りを歩くことにした。

新浜鴨場の正面入口前には川を埋め立てられた公園が縦長に広がっている。ロボットみたいな形の変な遊具が目に付いた。

鴨場から海側は工業地域になっているため、この辺に建っている住宅もどこかしら陰気で古臭い賃貸アパートばかりになってくる。

「新浜湖」とやらは周囲をまるごと金網に囲まれているので、その全貌を見る事は難しい。湖の全域が行徳鳥獣保護区に指定されているため、人の侵入を拒んでいる訳だ。だから野鳥の楽園なのだし。
ちなみに湖の西側に観察舎がある。野鳥観察をするなら、そこしかない。

そのまま湖を取り囲むフェンスに沿って東に向けて歩いていく。巨大な送電塔が目の前に見える。

そこから行徳駅前通りに合流。正面には古い飲食店や釣り船屋などがちらほら並んでいるだけで、海沿いの工業地帯にありがちな殺風景な光景となる。

相変わらずフェンスに囲まれた新浜湖には立ち入り禁止の旨を示す看板が立っている。その向こうは広大な敷地だ。今でも干潟が残されていて、ハゼなどの生物もたくさん暮らしているという。

かなり歩いた末に湾岸道路の千鳥町交差点まで辿り着く。この先は完全に工業地帯で、道を歩いている人の姿も殆ど無い。

道路の高架下に自転車保管場所が置かれている。行徳地区の鉄道駅周辺でチャリンコを撤去されたらここに持っていかれるのだ。

そのまま湾岸道路沿いに歩くと京葉線市川塩浜駅へと至る。その手前にはラブホテルしかない。こんな辺鄙な場所に駅なんかあるのか、と言いたくなるような所だが。

行徳駅から見て新浜湖の反対側に位置する市川塩浜駅。付近は工業地帯で、駅前に一軒だけコンビニとマンションが建っている他はラブホテルしかないという辺境の地だ。一応こんな所でも通勤通学の客がチャリンコを止めている。
ここも新浦安のように住宅開発が進んでいたら風景は全く変わっていたかも知れないが、防災上問題があるためか駅前は何も手が付けられていない。

ラブホテルの他にあるのが、何故か千葉県行徳警察署。随分酷い場所に警察署を建てたものだと思うが、我々が訪れた時期にちょうど逮捕された市橋容疑者が拘置されていた事もあって、警察署の周りにはマスコミ関係者が集まっていた。

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東京DEEP案内の管理人です。2008年の開設以来、首都圏一都三県の街歩き情報を淡々と記録し続けております。いわゆる日陰者的物件、観光地にもならない場所、ちょっとアレな地域を見物・考察する事を趣味としております。2017年6月15日、単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を発売。
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